2009年1月23日発売
アフター・レインアフター・レイン
アイルランドが生んだ現代最高の短編作家と評価される トレヴァー円熟期の作品。 多弁を避け、行間ににじませる余韻によって 余すところなく登場人物の意識の動きを描き切る 作者独特の心理描写の手法で紡ぎだされた珠玉の12編。 アフター・レイン ●収録作品 ピアノ調律師の妻たち…鈴木 邦子 訳 ある友情…………………佐治 小枝子 訳 ティモシーの誕生日……神谷 明美 訳 子供の遊び………………鈴木 邦子 訳 小遣い稼ぎ………………神谷 明美 訳 アフターレイン…………神谷 明美 訳 未亡人姉妹………………鈴木 邦子 訳 ギルバートの母…………安藤 啓子 訳 馬鈴薯仲買人……………鈴木 邦子 訳 失われた地………………安藤 啓子 訳 一日………………………佐治 小枝子 訳 ダミアンとの結婚………安藤 啓子 訳 ウィリアム・トレヴァーについて トレヴァーの作品を訳して……………… あとがき
ベンジャミン・バトンベンジャミン・バトン
老人の姿で生まれ、若返っていった男の、哀しくも美しい物語。 「人生は夢であると感じることはないだろうか。どんなに幸福な瞬間でも、過ぎ去ってしまえばもう、本当にあったのかどうかさえわからない。写真を見ても、ただぼんやりとした記憶が残っているだけだ。そして、F・スコット・フィッツジェラルドぐらいそうした感覚に取り憑かれ続けた作家もいないだろう。」--訳者あとがきより
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