2010年10月1日発売
ぼくを忘れたスパイ(上巻)ぼくを忘れたスパイ(上巻)
父がスパイだった?それも辣腕?競馬狂いで借金まみれのチャーリーは、金目当てで認知症の父を引き取ってから次々と奇怪な出来事に見舞われる。尾行、誘拐未遂、自宅爆破に謎の殺し屋の出現。あげく殺人犯に仕立てられ逃げ回る羽目に…。父は普通の営業マンではなかった?疑念は募る。普段のアルツハイマーの気配も見せす、鮮やかに危機を切り抜ける父の姿を見るたびにー。
ぼくを忘れたスパイ(下巻)ぼくを忘れたスパイ(下巻)
何が真実で、何が真実ではないのか?チャーリーは混乱するばかりだった。父はCIAに所属していて、なんらかの秘密作戦に従事していた。二人を追うのはCIAなのか?何を聞いても返事が意味不明な父の病。時折訪れる明晰な瞬間にはスーパーヒーローに化けるが、普段は過去も現在もわからない彼が重大な国家機密を握っていたとしたら、独創的な主人公像が絶賛を浴びた痛快スリラー。
風聲風聲
片山伯耆流居合の達人で直参旗本の三男白光新三郎。訳あって、剣の腕を活かし、江戸から関八州に逃亡した犯罪者を追う賞金稼ぎに身をやつしている。が、御納戸役を務める出世欲旺盛な兄に上司の接待に金が必要だと、稼いだ金はすべて巻き上げられる始末。無欲括淡な男ではあるが、部屋住みの悲哀を噛みしめ負い首稼業に奔走するのだが、幕府の屋台骨を揺るがしかねない事件に遭遇…。
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