2011年12月22日発売
生まれ育った紀伊山地を出て、東京の鳳城学園に入学した鈴原泉水子(すずはら・いずみこ)。 学園では、山伏修行中の相楽深行(さがら・みゆき)と再会するも、ふたりの間には縮まらない距離があった。 弱気になる泉水子だったが、寮で同室の宗田真響(そうだ・まゆら)と、その弟の真夏(まなつ)と親しくなり、なんとか新生活を送り始める。 しかし、泉水子がクラスメイトの正体を見抜いたことから、事態は急転する。生徒たちは特殊な理由から学園に集められていた……!! 大人気RDGシリーズ第2巻! 第一章 真 響(まゆら) 第二章 一 条(いちじょう) 第三章 真 夏(まなつ) 第四章 穂 高(ほだか)
周囲の人々に支えられ、さちは父から受け継いだ画才を開花させる。しかし祖母に託された志も捨てきれない。揺れる小さな心は幼馴染みへの思いで溢れそうだった。自分の迷いに答えを出すため、さちは土佐へと旅立つ。
江戸の夜空にハレー彗星が輝いた天保6年、江戸・深川に生をうけた娘・さち。下町の人情に包まれて育つ彼女を、思いがけない不幸が襲うが。ほうき星の運命の下、人生を切り拓いた娘の物語、感動の時代長編。
高校で「掃除部」に所属する樹は、誰もが認める才能を持ちながらも、どこか冷めた態度で淡々とスポーツとしての掃除を続けていた。しかし謎の美少女・偲の登場により、そんな彼に大きな転機が訪れーー。
病気を治す腕は一流、厄介事を解決する知恵も一流、宗哲の医院は今日も大繁盛だ。今村芳生なる蘭方医が宗哲のもとを訪れ、“本道(内科)に限っては官医に蘭方を禁ずる”という幕府の達しに、激しく不満を述べた。宗哲が相手にしないとみると、漢方医で将軍家御匙の楽真院と老中首座に直談判に行く始末。辟易した楽真院から、今村の口を封じられないか、と相談を受けた宗哲だったが…。人情の機微に触れるシリーズ第3弾。
筑前の小藩、秋月藩で、専横を極める家老への不満が高まっていた。間小四郎は仲間の藩士たちと共に糾弾に立ち上がり、その排除に成功する。が、その背後には本藩・福岡藩の策謀が。武士の矜持を描く時代長編。
馴染みの店で呑んでいた新兵衛は、陰鬱な男・次郎左から助働きを懇願される。水路普請について苦情を言う町人を説得する手助けをして欲しいというのだ。礼金目当てに引き受けるが、そこには普請に関わる深い闇が潜んでいた…。賊と誤り父を斬り、江戸へ逃れて来た男・宇兵衛。水茶屋から逃げ出してきた妖艶な娘・お末。事件、そして彼らとの関わりの中で、新兵衛は自分の生き方を見つめ直すこととなるー。人気シリーズ第5弾。
旧体制を独特かつ画期的な政策によって次々に打破してゆく信長は近隣の戦国大名を次々と呑み込んでいく。圧倒的な権勢で他の追随を許さぬ信長軍団であったが、将軍・足利義昭だけは信長打倒への執念を燃やし続けていた。義昭の陰謀、光秀や秀吉を始めとする信長軍団内の不信と確執…。様々な思惑が交錯する中、ついに本能寺の変が勃発する。その時、随風が目にした歴史の真相とは?ミステリの名手による傑作歴史長編。
天文21年。戦国動乱の真っ只中を行く僧形の男がいた。名は随風。家康の懐刀でった黒衣の宰相・天海の若き日の姿である。この年17歳の随風は、比叡山を目指す旅路で光秀、信長、秀吉らと運命的な出会いを果たし、戦国の世に巻き込まれてゆく。彼らの間を渡り歩き、平和への道を模索する随風。その中で見た英傑たちの真実とは!?構想20年、「本能寺の変」と「中国大返し」という戦国最大の謎に光を当てる野心的歴史大作。
平戸藩の江戸屋敷に住む清湖姫は、微妙なお年頃のお姫様。市井に出歩き町角で起こる不思議な出来事を調べるのが好き。この年になって急に、素敵な男性が次々と現れて……恋に事件に、花のお江戸を駆け巡る!
天正18年、時は秀吉が北条を呑み込もうとしていた時代、混乱の世などどこ吹く風の戦場荒らしの風来坊、7人の香具師がいた。気侭な香具師稼業で奔放に日々を送っていたが、北条方の美貌の麻也姫に見咎められ、痛い目に遭わされる。復讐を誓い、麻也姫の貞操を狙う7人。だが、いつしか天真爛漫かつ気丈な彼女に惚れた彼らは、最強の忍者集団・風摩組を敵に死闘を挑む。機智と詐術の香具師忍法が繰り広げられる痛快奇抜な忍法帖。
毎夜の悪夢に苦しめられている麻生刑事は、来生夢衣というカウンセラーと出会う。やがて麻生は夢衣に特殊な力があることを知る。彼女は他人の夢の中に入ることができるのだーー。感動の連作ミステリ。
あるトラブルに巻き込まれ、大手テレビ局を追われた元エリート報道マン・百太郎が再就職したのは、なんとオカルト番組専門放送局!?元ヤンキーで筋金入りのオカルトマニア構成作家のミサ、霊能黒猫・ヤマトと共に、都市伝説や未知生物、幽霊屋敷を取材するハメに。理解不能の現場にうんざりする百太郎だったが、ある日取材先で過去のトラブルと繋がる事件に遭遇し…。異色のハイテンション・ミステリ。
カリエは病に臥せる皇子アルゼウスの身代わりとして宮殿に入り、教育を受け始める。それは事実上、皇位継承レースの始まりでもあった。優秀で冷静沈着なドミトリアス、優しく明晰なイレシオン、最も王に近い血筋だが、傲慢で感情的なミューカレウスの3人の皇子。秘密の匂いがする美貌の神官サルベーン、そして相変わらず冷徹な教育系エディアルド…役者は揃い、次なる陰謀の幕が開く。魂の少女大河ロマン急展開の下巻。
女神の僕たる神鳥リシク、その翼から生まれたテナリシカ大陸の西に位置する大帝国・ルトヴィア。辺鄙な山村で平凡に暮らしていた少女カリエは、ある日突然さらわれ、ある高貴な人の身体わりにされた。礼儀作法から武術まで、過酷な訓練の日々、冷徹な教育係エディアルド、宮廷をゆるがす謀略ーカリエは持ち前の負けん気と行動力ですべてを乗り越えてゆく。ただひたすら、生きるためにー魂ゆさぶる大河少女小説開幕。
修平がふと目を覚ますと、そこは山手線電車の中。左には見知らぬ女性。2人は手錠でつながれており、首にはタイマーつきの時限爆弾が仕掛けられていた。通報すれば人質の親友が殺される。ゲームメーカーのクイズに答えて指令をクリアし東京都内の駅を駆け抜けろ。間違えれば死が待っているー。白昼堂々繰り広げられる、先の読めないサスペンス・ホラー。今度のラストもかなりすごい。注目を集める鬼才の最高傑作。
信長上洛の噂が囁かれる戦乱の京。数百年ぶりに結界に深刻な穴が生じ、侵入する妖の跳梁を許してしまう。陰陽師・土御門家の姫・光子は、伊賀の忍び7人を護衛に、出雲に隠された霊剣を求める危険な旅に出る。
豊臣秀吉の頭脳として、「二兵衛」と並び称される二人の名軍師がいた。野心家の心と世捨て人の心を併せ持つ竹中半兵衛、己の志を貫きまっすぐに生きようとする黒田官兵衛。混迷の現代に共感を呼ぶ長編歴史小説。
志半ばで逝った竹中半兵衛から、軍師の座を引き継いだ黒田官兵衛。権謀渦巻く乱世にあって、秀吉亡きあと、官兵衛ははじめておのが野望のための戦いに挑むーー男たちの戦国絵巻を圧倒的スケールで描く傑作長編!