小説むすび | 2011年3月15日発売

2011年3月15日発売

そろそろ旅にそろそろ旅に

出版社

講談社

発売日

2011年3月15日 発売

『東海道中膝栗毛』で一世を風靡(ふうび)するのはまだ先のこと。若き日の十返舎一九(じっぺんしゃいっく)、与七郎は平穏な暮らしに満たされず、憑(つ)かれたように旅を繰り返す。駿府から大坂、そして江戸へ。稀代のユーモア作家が心に抱いた暗闇とは何だったのか。意外な結末が深い感動を呼ぶ、直木賞作家渾身の長編小説。 江戸の大ベストセラー『東海道中膝栗毛』作者は、いかにして「道を外れた」のか。 「弥次さん喜多さん」の生みの親、十返舎一九が作家として立つまで。 漫画家しりあがり寿氏、嫉妬! 直木賞作家が贈る“笑って泣ける”時代小説! 『東海道中膝栗毛』で一世を風靡(ふうび)するのはまだ先のこと。若き日の十返舎一九(じっぺんしゃいっく)、与七郎は平穏な暮らしに満たされず、憑(つ)かれたように旅を繰り返す。駿府から大坂、そして江戸へ。稀代のユーモア作家が心に抱いた暗闇とは何だったのか。意外な結末が深い感動を呼ぶ、直木賞作家渾身の長編小説。<解説・しりあがり寿> いやー、とても一九さんにはかなわない。(略)一九先輩、もしかして『東海道中膝栗毛』の弥次喜多が求めていたのも、そして先輩自身が求めていたのも、「リアル」だったんじゃありませんか? --漫画家 しりあがり寿氏(『真夜中の弥次さん喜多さん』『弥次喜多 in DEEP』作者)--<本書解説より> 東へ西へ 大坂という町 道頓堀の出会い 嵐の前後 打ち壊し 様がわり 異国の香り それぞれの道 外道の誘惑 婿の座 筆の旅立ち 勝負事の行方 焼けぶとり 二度目の災難 夢の旅立ち 江戸の風 泡の暮らし 二度目の見合い 恩人の餞別 故郷の風 道は惑わず エピローグ

マウスマウス

出版社

講談社

発売日

2011年3月15日 発売

私は内気な女子ですーー無言でそう訴えながら新しい教室へ入っていく。早く同じような風貌の「大人しい」友だちを見つけなくては。小学五年の律(りつ)は目立たないことで居場所を守ってきた。しかしクラス替えで一緒になったのは友人もいず協調性もない「浮いた」存在の塚本瀬里奈。彼女が臆病な律を変えていく。(講談社文庫) 教室の中、女子にとって大切なこと。 同じ匂いの女子同士でつるむこと。 ヒミツを打ち明ける順番を守ること。 教室の風景に溶け込むこと。 支配している価値観を飛び越えないこと。 自分はクラスの中の脇役だと理解すること。 私は内気な女子ですーー無言でそう訴えながら新しい教室へ入っていく。早く同じような風貌の「大人しい」友だちを見つけなくては。小学五年の律(りつ)は目立たないことで居場所を守ってきた。しかしクラス替えで一緒になったのは友人もいず協調性もない「浮いた」存在の塚本瀬里奈。彼女が臆病な律を変えていく。 小学校の頃から、女子はたいへん。思春期、教室に渦巻いていた感情をもう一度。 「学校という場所は、スーパーに似ている。私たちは陳列されているのだ。そしてそれを評価するのは、教師じゃなくて、子どもたち。これも学校の勉強のひとつなんだよ、お母さん」

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