2011年6月23日発売
無名劇団に現れた一人の少女。天性の勘で役を演じる飛鳥の才能は周囲を圧倒する。いっぽう若き女優響子は、とある舞台への出演を切望していた。開催された奇妙なオーディション、二つの才能がぶつかりあう!
4人の少年たちは、小学生の頃から友情を育んできた親友だった。しかし彼らは、ある事件をきっかけに、離ればなれになってしまう。だが今日、謎の手紙に誘われ、頂上に神様がいると言われている“神獄山”で再会する。身体の弱い転入生の少女を4人で守ろうとした、罪ある過去を思い出しながら、過酷な山道を登り始め頂上を目指す。果たして山頂で彼らを待ち受けているものとは?そして“罪ある過去”とはー。
”魔王”--結城中佐の発案で陸軍内に極秘裏に設立されたスパイ養成学校”D機関”。その異能の精鋭達が緊迫の諜報戦を繰り広げる! 吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞に輝く究極のスパイミステリ。
頭で納得できても心が納得できなかったら、とりあえず闘ってみろよーー。風変わりなオチコボレ男子高校生たちに導かれ、佳奈子の平凡な日常は大きく転回を始めるーーザ・ゾンビーズ・シリーズ第三弾!
キーパー経験者のオッサがサッカー部に加入したが、つまらないミスの連続で、チームに不満が募る。14歳の少年たちは迷いの中にいた。挫折から再生への道とは……青春スポーツ小説シリーズ第3弾!
世界遺産に認定された熊野古道。玉倉山にある玉倉神社。 そこに住む泉水子(いずみこ)は中学三年まで、麓の中学と家の往復だけの生活を送っていた。 しかし、高校進学は、幼なじみの深行(みゆき)とともに東京の鳳城学園へ入学するように周囲に決められてしまう。 互いに反発するふたりだったが、修学旅行先の東京で、姫神と呼ばれる謎の存在が現れ、さらに怖ろしい事件が襲いかかる。 一族には大きな秘密がーー。 現代ファンタジーの最高傑作、ついに文庫化! 第一章 泉水子(いずみこ) 第二章 深 行(みゆき) 第三章 雪 政(ゆきまさ) 第四章 和 宮(わみや)
「音楽について考えることは将来について考えることよりずっと大事」な高校3年生のアザミ。進路は何一つ決まらない「ぐだぐだ」の日常を支えるのはパンクロックだった! 野間文芸新人賞受賞の話題作!
浅草裏を歩いていた曾路里新兵衛は、畑を耕す見慣れない男を目に留めた。その男の動きは、百姓のそれではない。立ち去ろうとした新兵衛はその男に呼び止められ、なんと敵討ちの立ち会いを引き受けることに。
孤児だった早瀬主税は、ドイツ文学者酒井俊蔵に拾われ成長。しかし恩師酒井の逆鱗に触れ、最愛の妻お蔦との別れを決意する。後篇では酒井の娘妙子を守るため復讐の鬼と化す主税。やがて舞台は悲劇のクライマックスへーー。鏡花が後に加筆し、舞台や映画で一世を風靡した、お蔦と主税の別れの場面「湯島の境内」もコラムで掲載。難解な文体で知られる明治の幻想作家の傑作を、名場面の絶妙な現代語訳とあらすじで楽しむ。 はじめに 婦系図 前篇 鯛、比目魚 見知越 矢車草 新学士 縁談 一家一門1 一家一門2 道学先生 男金女土 電車 柏家 誰が引く袖 紫 はなむけ 巣立の鷹 ★コラム 縁日とほおずき 「め組」の素性 女学校の授業参観──嫁探し 統領・河野英臣の栄光 信玄、謙信の一騎討ち 道学先生とは? 柳橋芸者──小芳とお蔦 湯島の境内 筒井筒の仲 女中たちはどこから? 婦系図 後篇 貴婦人 草深辺 二人連 貸小袖 うつらうつら 思いやり お取膳 小待合 道子 私語 宵闇 廊下づたい 蛍 おとずれ1 おとずれ2 日蝕 隼1 隼2 隼3 隼4 ★コラム 駅弁と食堂車 早瀬主税と間貫一 静岡・山犬の土俗 菅子は西施なのか? 髪結いの亭主・め組 主税の遺書 〈付録〉 1 『婦系図』の人物相関図 2 『婦系図』の空間 (1)東京 (2)静岡 3 舞台・婦系図 4 映画・婦系図 ★コラム 戦時下の婦系図 作品解説 聖なる婦たちの系図 作家解説 〈近代〉を撃つ人──泉鏡花 泉鏡花略年譜
クリスマス当日、ヴィクトリカが所望したのは、15個の謎ー必死で謎を集める一弥は、村に起こりつつある異変に気づく。それは、大いなる変化、すなわち“2度目の嵐”の前触れにほかならなかった。迫る別れと、自分の運命を正しく予感したヴィクトリカは、一弥にある贈り物をする。一方首都ソヴレムでは、ブロワ侯爵が暗躍、娘ヴィクトリカを武器に権力を握ろうとしていたー大人気ミステリ怒涛の最終ステージへ。
どん詰まりの渡世人二人を変えたのはご禁制の拳銃ーー日本初のギャングがピストル片手に賭場から賭場を荒らし、龍馬も暗躍する幕末を駆ける。矢作・司城ゴールデンコンビが放つロード&クライム
いちばん速いヤツは誰だ!十二月三十日、G1優勝者、賞金王など九人の選手が賞金一億円をかけて争う「KEIRINグランプリ」が開催される。競輪に人生をかける選手たちが挑む、年に一度の決戦への道を迫真の筆致で描いた、心揺さぶる自転車小説。