2012年9月25日発売
サーファー探偵、ブーン・ダニエルズは、起業家サーファーが集う”ジェントルメンズ・アワー”に、浮気調査依頼を受ける。同じころ、地元の人気サーファーが殺された。事件の陰に隠された巨悪が。
未完のまま終わった天才・石ノ森章太郎の『サイボーグ009 天使編』『神々との闘い編』がついに完結! 壮大なスケールで石ノ森章太郎の遺稿を元に小説化したファン待望のシリーズスタート!
小伝馬町の女牢に入ってきた風変わりな新入り、竜君お竜。彼女は女囚たちから身の上話を聞き出し始め……心ならずも犯罪に巻き込まれ、入牢した女囚たちの冤罪を晴らすお竜の活躍が痛快な時代小説!
大坂城を攻め滅ぼし、天下を手にしたはずの家康を驚愕させる情報がもたらされた。真田幸村の秘策により、信濃忍法を駆使した5人のくノ一が秀頼の子を身ごもった。しかもその女たちは愛孫・千姫の侍女の中に潜んでいるという。禍根を断つべく、家康は伊賀忍者の精鋭5人を呼び寄せ、隠密裡にくノ一たちを葬るよう命ずる。性の極致で繰り広げられる凄艶奇抜な忍法合戦。千姫と家康、勝つはのいずれの執念か。忍法帖の究極作。
「自分」へのこだわりを捨ててラクに生きよう。仏教でいう「空(くう)」を知ろう。そもそもは何もないところから生まれ、何もないところに帰っていくだけのこと。気持ちが軽くなるMJ的人生指南。
ファン待望のシリーズ第2巻は、サイボーグ戦士達の誕生秘話続編。005から009まで、サイボーグになるまでの秘密が明かされる。彼らはいかにして神々と闘うようになったのか?
本格ミステリ作家クラブ設立10周年記念の書き下ろしアンソロジーが文庫化!! 辻真先、北村薫、芦辺拓、綾辻行人、有栖川有栖などベテラン執筆陣と新鋭たち全28名が一堂に会した本格ミステリの最先端!
10年前の未解決事件を模倣した連続殺人。立て続けに3人の惨殺体が見つかった。県警捜査一課・澤村は、コンビを組む初美とプロファイリング担当の橋詰と犯人を追うが、上司と激しく衝突し孤立を深める。澤村は過去に自分が犯した失態により心に大きな傷を抱えていた。トラウマを払拭すべく澤村が捜査に邁進する中、さらに4人目の犠牲が出てしまう。被害者の共通点を洗うと、浮かび上がってきたのは意外な人物だったー。
佐内朋貴、19歳。引きこもりの朋貴にとって、若き家庭教師・梨乃は唯一の救いだった。ある日、衝動を抑えきれず梨乃を押し倒そうとした朋貴はあっさりと反撃にあい、彼女の目の前で自慰を強要される。恥ずかしくて死にそうだったのも束の間、やがてやみつきの快感を覚え、朋貴は性の奴隷となってゆく。淫らな梨乃の登場で、一見平和だった佐内家は軋み始め、破滅へと突き進む。オリジナル官能シリーズ第3弾。
汐路のいとこ兄妹が命を落としてから数ヶ月、町を呪った近江敬次郎の復讐はまだ終わっていないー。そう考え、町にとどまった汐路は、一人の老人に引き合わされる。戦時中、近くに駐屯していたという元軍人で、終戦直後に姿を消した部下の行方を捜している、という。幕末に流行した「かごめ唄」が平成の世にまたはやり始め、童謡に乗せて、新たな罠が動き出す。横溝賞受賞作『長い腕』に、待望の続編が書き下ろしで登場。
元国際工作人の作家・武富の主宰する小説教室が合宿中の無人島に、記憶喪失の美女しぐれが漂着する。彼女を追う闇組織、そして国際的暗殺集団に、武富率いる受講生は知恵を絞り懐の窮鳥を護る果敢な闘いを展開する。凄絶な攻防の中に受講生は次第に秘めた野性に目覚めていく。一方、棟居刑事はしぐれの素性に国際的な秘密を嗅ぎ取り捜査の網を絞る。文明の利器の奴隷となり自らを失いつつある時代に人間性の回復はできるのか。
廃線跡、捨てられた駅舎。赤い月が昇る夜、何かが起きるー。17歳の不登校の少年が一人旅で訪れた町はずれの廃駅。ライターの男と待合室で一夜を明かすことになるが、深夜、来るはずのない列車が不気味な何かを乗せて到着し…。(『赤い月、廃駅の上に』)温泉地へ向かう一見普通の列車。だが、梢子は車内で会うはずのない懐かしい人々に再会する。その恐ろしい意味とは。(『黒い車掌』)鉄道が垣間見せる異界の姿。著者新境地のテツ怪談。
旅行代理業を営む卓也は、モスクワから来たターニャと名乗る女性をアテンドする。日本語を巧みに操るターニャは、乃木坂で卓也の車を降りるなり、拳銃を発砲し舞い戻ってきた。彼女は家族の復讐のために来日した暗殺者だったのだー。暴力団、ロシアン・マフィア、警視庁、三つの組織に追われ、二人は東京、新潟、稚内と逃避行を重ねることに。五日間の脱出行の果て二人が見た風景はー。緊迫のクライム・サスペンス。
森島巧は公立小学校で音楽の臨時講師として働く23歳。音楽家の親の影響で音大を卒業するも、流されるように教員の道に進んでしまう。腰掛け気分で働いていた森島だが、学校で起こる予想外のトラブルに巻き込まれていく。モンスターペアレント、いじめ、無気力教師、学級崩壊。子どもたちのSOSサインを見抜き、手探りで解決していく中で、彼が見つけた真実とは? 曇りがちな私たちの心を晴れやかにする、希望の連作ミステリー。
浅見光彦に錦秋の京都での取材が舞い込んだ。長期滞在で内容はグルメレポートという好条件に警戒する浅見を待っていたのは、老舗骨董店の娘・伊丹千寿。高麗青磁の壺“紫式部”を手に失踪した母・佳奈を捜してほしいと懇願する。残された手がかり、縁切り神社といわれる安井金比羅宮の形代には、佳奈の離縁を祈願する内容に、見知らぬ女の名前が添えられていたー。怨念の連鎖を浅見は断ち切れるのか。名探偵が古都の謎を巡る。
12歳で製糸工場に働きに出ることになった少女・お初。年頃の少女たちの集団生活は、予想に反し快適であったが、次第にのがれられない惨劇へと変貌する……第17回日本ホラー小説大賞〈大賞〉受賞作。
1996年の夏。男子高校2年生の美樹は恋人の苑子との初体験を期待していた。だが後輩に寝取られた上に現場を目撃し深く傷つく。しかし美術教師の志保に相談するうち、あらゆる性行為を教わることに……。
「A.O.Z 刻に抗いし者」の宇宙編第3巻。ティターンズの劣勢が明らかになる中、アーネストとロスヴァイセに、ガンダムタイプの新型MSと戦略MAが配備される。
一九三九年十一月二日、ワシントンDCのジョージタウン大学脇にあるグローバーアーチボルド・パークの森の中で、娼婦の死体が発見された。被害者は両手をブナの木の枝から吊るされ、性器の周辺がえぐられたため股間から膣と子宮が垂れ下がっていた。時をおかず第二の殺人事件も発生し、被害者には最初の殺人と同様の暴虐が加えられていた。凄惨な猟奇殺人に世間も騒然とする中、恐竜の謎について独自の理論を展開される「重力論文」を執筆したジョージタウン大学の大学院生が逮捕され、あのアル・カポネも送られたサンフランシスコ沖に浮かぶ孤島の刑務所、アルカトラズに収監される。やがて、ある事件をきっかけに犯人は刑務所を脱獄し、島の地下にある奇妙な場所で暮らし始めるが……。先端科学の知見と作家の奔放な想像力で、現代ミステリーの最前線を走る著者の渾身の一作がついにベールを脱ぐ!