2013年10月15日発売
いかなる嘘も見破る能力をもつ尋問の天才、キャサリン・ダンス捜査官は、休暇で訪れたフレズノで、人気カントリー歌手ケイリー・タウンがストーカーに悩まされていることを知らされる。その男エドウィンはメールアドレスを変えても即座に新たなアドレスを探り出す。数日後のコンサートに、エドウィンはやってくるという。ケイリーらが不安に震えるなか、彼女の側近、ボビーが殺害された。ケイリーのヒット曲の歌詞をなぞるような状況で。そして第二の殺人がーストーカーが一線を越えたのか?それとも?捜査権もなく銃も持てない状況で、ダンスは殺人者を追うが、事件の背後の陰謀は予想を超えるものだった…。
人生の岐路に立つ六人の女の運命を変えたのは、ひとりの女の“幸せ”だった。-道立湿原高校を卒業したその年の冬、図書部の仲間だった順子から電話がかかってきた。二十も年上の職人と駆け落ちすると聞き、清美は言葉を失う。故郷を捨て、極貧の生活を“幸せ”と言う順子に、悩みや孤独を抱え、北の大地でもがきながら生きる元部員たちは、引き寄せられていくー。彼女たちの“幸せ”はどこにあるのか?
「母さん…」痩せて節くれだった指に触れる。まだ温もりがある。きっと魂はまだ近くにいるのだ。窓の外に目を向けると、何かの鉄塔の先端に光が点滅していた。まるでオンエアーの赤いランプが点いているようだ。「母さん、いいかい…」私はベッドに上体を載せると、母の耳元に口を近づけた(「最後のお便り」から)。最後に必ず一条の光が射し込んでくる、現代の「リアル家族短編集」第7弾!
僕は長いこと父とふたりで暮らしてきた。父のもとでトレーニングを重ねてきた。僕の父は「アジアの帝王」。陸上競技、デカスロン(十種競技)のアジア記録保持者にしてオリンピアン。僕はいつも父と一緒だった。だけど今日、僕は決めた。「父のコピーはやめた」。長編青春小説。デカスロンに打ち込む少年の心と体の成長記。
オカルトサークルのメンバー6人が、夏休みに廃墟のラブホテルで合宿を行うことになった。ラブホテルに侵入していた見知らぬ若者2人も加わって合宿は始まったが、2日目の朝、メンバーの女性が全裸で拘束されているのが見つかった。さらに、出口には新たな鍵が掛けられており、ラブホテルは完全な封鎖空間となった。極限状態の人間を描く狂気サバイバル。