2013年2月23日発売
服従か抵抗か。暴力か非暴力か。選ぶ未来の形はーゲリラの頭目と1人の女性の物語。南の小国・イシャナイでは、近代化と植民地化に抗う人々が闘いを繰り広げていた。学術調査に訪れた瞳子は、ゲリラの頭目・ヤンと出会い、悲しき国の未来をいくつも味わっていく。「瞳子。世界はぼくたちを憎んでいるのだろうか」。力弱き抵抗者、ヤンたちが掴んだものは?日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。
凛田莉子と双璧をなす、閃きの小悪魔こと浅倉絢奈。ニートから一躍、水平思考ーラテラル・シンキングの申し子となった彼女は仕事も恋も順風満帆…のはずが、今度は恋人の壱条那沖に大スキャンダルが発生!!このままでは壱条家も零落し、家族もバラバラになってしまう。“世間”すべてが敵となってしまった恋人の絶体絶命の危機を絢奈は救えるか?人の死なないミステリ最高峰、書き下ろしαシリーズ第3弾。
ついに激突。リアム&エドワードvs.あの“教授”!ホームズに憧れ、少年探偵団に入り、名探偵の背中を追いかけていたリアム。しかし、彼は愛していた父の「裏切り」と、大切な仲間傷つけた自分の「罪」に押し潰されそうになっていた。「きみは悪魔を退治するべき運命にある」。友達の子爵・エドワードの言葉が、リアムに再び正義と勇気の火を灯す。2人はお互いの父を、仲間を弄んだ強大な犯罪者に立ち向かう。
クラスで一番地味な阿武隈川道子は高校2年生で初めて携帯電話を手に入れる。クラスを仕切っている女王様からSNSサイト“アバQ”へ強制的に登録させられた道子だったが、その日から日常が一変。地味な自分に代わって分身である“アバター”を着飾ることにハマっていく。やがて超レアアイテムを手に入れた道子は学校の女王として君臨し、自らサークルを立ち上げてアバターで日本を支配しようとし始めるがー。
大学生・霧島涼のバイト先の先輩が惨殺された。そしてなぜか魔の手は涼にも及んでくる。祖父・竜弦より手ほどきを受けた古武道で苦難を切り抜けた涼は、竜弦から命ぜられた北川香織の行方を突き止めるが、さらに謎の男たちの襲撃が続く。やがて浮かび上がってきた秘密結社の存在、そして六文銭が刻まれた小柄の謎。いったい霧島家とは何者なのか?日本を守るため現代に蘇る侍たちの活躍を描くシリーズ、堂々のスタート。
居酒屋業界で成功をおさめ起業の夢を実現させた渡邉美樹は、上場を果たし、次なる夢へと突き進む。米国レストランチェーンとの提携、そして農業への進出。自前の有機野菜を店で出す試みに、多様な人材が集う。
中国にワタミを紹介したい、という中国人が現れた。渡邉から直接指導を受け、ノウハウを身に付けて香港に出店。海外進出の足掛かりとなる。事業は教育や海外援助へと広がるが、衝突や後継者問題も持ち上がる。
北海道、旭川。平凡な高校生の僕は、レトロなお屋敷に住む美人なお嬢様、櫻子さんと知り合いだ。けれど彼女には、理解出来ない嗜好がある。なんと彼女は「三度の飯より骨が好き」。骨を組み立てる標本士である一方、彼女は殺人事件の謎を解く、検死官の役をもこなす。そこに「死」がある限り、謎を解かずにいられない。そして僕は、今日も彼女に振り回されて…。エンタメ界期待の新人が放つ、最強キャラ×ライトミステリ。
自分が、戦国時代より続く“守護六家”の頭領家の跡取りだと知った霧島涼。その境遇に納得できないまま、病に倒れた祖父・竜弦の命で涼は紀伊半島へ飛ぶ。そこで目にしたのは、外国のエコテロリスト団体の横暴なふるまいだった。やがてそれが、日本の食料自給率を管理しようとするアメリカの陰謀だと知り、憤る涼。しかし敵は、竜弦にかわって頭領代行となった涼に対し、さらに巧妙な罠を仕掛けてきて…。
5代将軍綱吉の治下、表御番医師として江戸城中の診療に努める矢切良衛。ある日、大老堀田筑前守正俊が若年寄の稲葉石見守に斬殺される事件が起こるが、良衛は様々な不審を抱き、真相追究に乗り出す。しかし、堀田家を訪れた良衛は、何者かの襲撃に遭ってしまう。果たして事件の裏に隠された陰謀とはー。剣術を備えた医師として、葛藤と苦悩を抱えながらも果敢に立ち向かう男の生き様を描いた、時代小説シリーズ、第1弾。
浅間山が大噴火した天明3年、ひとりの男児が生まれた。名は小早川彦蔵。幼いころ藩の謀略により両親を目前で殺されて以来、彦蔵は数奇な運命を辿ることとなる。藩への復讐を誓い、剣の腕を磨く彦蔵は、ある事件を契機に江戸へ赴くが、そこには数々の試練が待ち受けていた。宿命というべき自らの人生と真摯に向きあい苦しみ、だが懸命に生き抜く侍の姿を痛快に描く、著者新境地の書き下ろし時代小説、第1弾。
「私が殺した女性の、娘を守って欲しいのです」。3年前に医大を辞めた僕に、教授が切り出した突然の依頼。それが物語の始まりだったーー。人と人はどこまで分かりあえるのか? 瑞々しさに満ちた長編小説。
彼女と会ったとき、誰かに似ていると思った。 何のことはない。その顔は、幼い頃の私と同じ顔なのだ。 生徒に対して距離をとって接する私が、彼女にだけ近づいたのは 自然な流れだったーー。 夜の海辺で、恋人と過ごした日々を回想する私。 だがその裏には、これまで見えていなかった真実が 息を潜めていた。(「眠りの海」) 「このミステリーがすごい!2000年版」第10位! 小説推理新人賞受賞作「眠りの海」を収録。 透明感溢れる哀切と驚きにみちた、デビュー短編集。 <『MISSING』目次> 眠りの海 祈灯 蝉の証 瑠璃 彼の棲む場所
ドロシーは大竜巻にあい、犬のトトと一緒にオズの国へ。脳みそがほしいかかし、心臓がほしいきこり、勇気がほしいライオンとともに旅する彼女はカンザスに帰ることはできるのか? 不朽の冒険ファンタジー!
島に一本しかない紫焔樹。森の奥の聖域に入ることを許されたユナは、かつて〈果樹の巫女〉と呼ばれた少女だった……呪術的な南洋の島の世界を、自由な語りで高らかに飛翔する、新たな神話的物語の誕生!
破魔の霊剣・速秋津比売の剣を奪還した、陰陽師の土御門光子と、疾風ら7人の伊賀忍びたち。だがその剣は妖術師・果心居士の施した蠱物におかされており、それを運ぶ光子の力をどんどん奪っていく。果心居士に操られた“虫憑き”の妖忍や、松永久秀の軍勢、魔性の天狗らの襲撃を撃退しながら、光子は果心居士を討つため信貴山城へと向かう。だが霊剣に最後まで纏わりついた、とてつもなく邪悪な蠱物が、ついにその正体を現したー。