2013年7月12日発売
住宅建設地で発見された、人間の肋骨の一部。事件にしろ、事故にしろ、どう見ても最近埋められたものではない。現場近くにはかつてサマーハウスがあり、付近にはイギリス軍やアメリカ軍のバラックもあったらしい。住民の証言の端々に現れる緑の服の女。数十年のあいだ封印されていた哀しい事件が、捜査官エーレンデュルの手で明らかになる。CWAゴールドダガー賞/ガラスの鍵賞同時受賞。究極の北欧ミステリ。
マーティンの生業は泥棒。といっても、窓ガラスを壊したり家を荒らしたりはしない。盗みに入る家を慎重に選び、住人の外出時間や周囲の環境を徹底的に調べて“お得意”を決め、泥棒が入ったことに気づかれないように食料品や宝石などを盗んでいるのだ。だがある日、とんでもない“事件”が発生してしまい…。とびきり几帳面な愛すべき青年の活躍(?)を描くお仕事ミステリ!
ここ最近、妹ハンナの三度目となる結婚式の準備にかかりきりのソフィ。新郎には秘密があるようだし、いちいち張り合ってくるナターシャとの共同作業も気が重い。加えて当の妹が結婚しないと言いだすわ、突然現れた新郎の元妻がナターシャの家で死体となって発見されるわと、トラブル続出。はたしてソフィは式を無事に取りしきれるのか?“家事アドバイザーの事件簿”第2弾。
第64回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門受賞 自然の要塞であったはずの島で、偉大なるソロンの領主は暗殺騎士の魔術に斃れた。〈走狗(ミニオン)〉候補の八人の容疑者、沈められた封印の鐘、塔上の牢から忽然と消えた不死の青年──そして、甦った「呪われたデーン人」の襲来はいつ? 魔術や呪いが跋扈する世界の中で、推理の力は果たして真相に辿り着くことができるのか? 第64回日本推理作家協会賞を受賞した、瞠目の本格推理巨編。