2013年7月13日発売
死体を燃やす殺人鬼・フレイムに妹を殺された天祢山紫郎は、音が見える探偵・音宮美夜と捜査に乗り出す。美夜は殺意の声を見てフレイムを特定するも、動機がわからない。一方、山紫郎は別の人物を疑い…。ホワイダニット(動機のミステリ)の新たな金字塔が登場!第43回メフィスト賞受賞作を全面改稿。
施設育ちの芳子と周也は、実の姉弟のように生きてきた。芳子にとって、周也はこの世で唯一「私のもの」といえる存在だ。周也は仕事が続かないが、芳子は優しく受け入れる。周也を甘やかし、駄目にしてきたのは自分だと芳子はわかっていた。そう、周也が「罪」を犯した時でさえー。直木賞作家による究極の恋愛小説。
東京大空襲の五日前、直ちに東京を離れろと警告された者がいた?山本五十六は撃墜死でなく墜落後の他殺だった?太平洋戦争の謎を解き明かすべくアメリカへ飛ぶジャーナリスト。『下山事件 最後の証言』の著者が、長年の取材に基づき、隠された歴史の真相に迫る!
羽毛のかわりに女性の体毛をつめた寝具にくるまれて、死の国へ旅立つ…愛する妻に先立たれ、長い生をすごす老人は、途方もない計画に取り憑かれる。死を迎えんとした時、意志に反して救われ、病室に繋がれた自称百九歳の老人は妄執と現実との間を、生と性の異世界を深く、しかし嬉々と彷徨う。傑作短編集。
董卓に想い人を奪われた若き日の陳宮。己の無力に打ちひしがれていた時「俺の臣になれ」と言う男・曹操が現れ、彼の人生を変えた。名将に重用されながら、呂布に寝返った謀将。その愚行の裏には知られざる熱い友情と真心の物語があった。まったく新しい三國志、第一弾。「小説現代長編新人賞」奨励賞受賞作。
仲間の力を借りて、素人集団の選挙戦がスタートする。健一郎は妻子と離れて、泣く泣く単身赴任。達彦は知事を務めていた祖父の疑惑が浮上し、大慌て。事務所は荒らされるし、情報はライバル陣営にもれてしまう。ついでに昔の恋までからみ、悩みはつきない。彼らは見失った自分を取り戻すための戦いに挑む!
ドイツの田舎町に千年以上も前からある尼僧修道院を訪れた「わたし」は、家庭を離れて第二の人生を送る女性たちの、あまり禁欲的ではないらしい共同生活に興味が尽きない。そんな尼僧たちが噂するのは、わたしが滞在するのを許可してくれた尼僧院長の“駆け落ち”という事件だったー。紫式部文学賞受賞作。
春秋時代末期の揚子江流域で覇権を争う呉と越。越王勾践に覇を唱えさせた名将・范蠡(はんれい)の類稀な生涯を壮大なスケールで描く。春秋時代後期に覇権を争う、楚、呉、越。楚の人、伍子胥は堂々たる体躯で将来を嘱望される青年。伍子胥は、呉との国境近くの邑・棠を治める兄・伍尚を助けるため船に乗り、江水を往く。「人材こそ国と家の宝だ」伍子胥は、地位や身分を越えてさまざまな人と出会い、歩むべき道を探る。 春秋時代末期の揚子江流域で覇権を争う呉と越。越王勾践に覇を唱えさせた名将・范蠡(はんれい)の類稀な生涯を壮大なスケールで描く。 壮大な物語のプロローグとして描かれる、楚の伍子胥の「人脈篇」。 伍子胥は、父に向かってまっすぐに言う。「善をなすふりをして悪をなすことほど、悪いことはないとおもいます」父・伍奢は思った。「この子を教えるのは、人ではなく天だ」と。 豊かな水をたたえる長大な江水の流域で、春秋時代後期に覇権を争う、楚、呉、越。楚の人、伍子胥は堂々たる体躯で将来を嘱望される青年である。父は、王に重用され要職をつとめる。伍子胥は、呉との国境近くの邑・棠を治める兄・伍尚を助けるため船に乗り、江水を往く。強い信念をもち、父兄を尊敬する伍子胥は、地位や身分を越えてさまざまな人と出会い、歩むべき道を探していた。 「人材こそ国と家の宝だ。他国あるいは他家に取られてから、しまったと後悔しても、どうにもならぬ」 伍子胥は自らの目でみて、人材を集める術を探す。 春秋戦国時代に「目をくり抜いて城門にかけよ、呉が越に滅ぼされるのを見る」、という遺言を残したことで知られる楚の伍子胥。名将・范蠡(はんれい)の好敵手となった彼の、人脈の築き方とはーー。勝負に挑む前の、人生の教訓に溢れた一冊。 柳陰沢 旅立ち 怪魚 才松の正体 ひとつの才能 剣の勝者 異才の人々 兵法家 新しい船 兄弟の危難 長い夏 青銅の箱
戦うために生きるのではない。生きるために戦うのだ。楚の人、伍子胥は、呉との国境近くの邑・棠を治める兄・伍尚(ごしょう)を助け、配下に逸材を得る。ある日、呉の大船団二万五千が江水をさかのぼり、楚はこれを迎え撃つ。そのころ、太子に仕える伍子胥の父・伍奢(ごしゃ)と、兄の伍尚には、同じ楚の佞臣・費無極の陰謀が忍び寄っていた。内部の謀略に、どう立ち向かうのか! (講談社文庫) 戦うために生きるのではない。生きるために戦うのだ。 楚は内憂外患に激動する。待望の第二巻! 楚の人、伍子胥は、呉との国境近くの邑・棠を治める兄・伍尚(ごしょう)を助け、配下に逸材を得る。 ある日、呉の大船団二万五千が江水をさかのぼり、楚はこれを迎え撃つ。 そのころ、太子に仕える伍子胥の父・伍奢(ごしゃ)と、兄の伍尚には、同じ楚の佞臣・費無極の陰謀が忍び寄っていた・・・・・・。 「なんじしか仇討ちをする者はいないではないか。われが死んでも、伍氏の家名をなんじが保てばよい。なんじの才知は、われにまさる。なんじによって伍氏の家名は天下に知られることになろう」 謎の八人 長岸の戦い さまざまな過去 楚王の詐謀 暗風 樊了の秘密 兄弟の訣れ 救出計画 正義の道 加賀との対談 破獄のとき 父のことば
窓際中年の樺沢亦蔵は、路上喫煙が禁止されているマンハッタンでタバコに火をつけた。すぐさま逮捕され拘置所にぶち込まれた亦蔵だったが、釈放されるや否やまたマルロボを!奇妙なサムライの“雄姿”は全米で騒動を引き起こし、亦蔵を護衛するメグルはついに必殺技を!?読まなきゃ損、「秘剣」シリーズ第二弾。
一人の女を捜して欲しいーすべてはその依頼から始まった!依頼主が頼ったのは、フィリピンで暮らし、“海洋民族”の女から学び自己訓練に没頭する海自の元特殊部隊員、河合斌。心の奥深くに秘めたある思いを引きずりながら“人捜しビジネス”を請け負った河合だったが、意外な事実が待ち受けていた。