2013年7月17日発売
モンテ・クリスト伯 2モンテ・クリスト伯 2
シャトー・ディフから脱獄し、ファリア司祭から知らされたモンテ・クリスト島の宝を手に入れたダンテスは、遠大な計画の実行にかかった。モンテ・クリスト伯の名が社交界に高まり、次々とふしぎな事件やエピソードが生まれてゆく。達意の文章と複雑な構想を駆使したこの物語は、いよいよ佳境に入る。
夫婦善哉 正続 他十二篇夫婦善哉 正続 他十二篇
代表作「夫婦善哉」に、二〇〇七年に発見された「続 夫婦善哉」をあわせて“正続”とし、その他、芥川賞候補作「俗臭」、作者が「或る意味で私の処女作」という「雨」、あるいは伝説の棋士坂田三吉を主人公にした「聴雨」など、織田作之助(一九一三ー四七)のおもに戦中期の代表的短篇を収録する。
瀬戸内少年野球団瀬戸内少年野球団
敗戦直後の淡路島を舞台に、軍事教育から民主主義教育に一転する中、野球を通して民主主義を学ばせようとする女性教師と子供たちのふれあいを描いた阿久悠の代表作。野球との新鮮な出逢い、歌を自由に歌えるよろこび、少年たちの仲間への思いやりと友情、ほのかな初恋が少年たちの目を通して生き生きと描かれている。後に、映画化されて多くのファンを魅了した作品。
ネメシスの契約ネメシスの契約
夕刊ニッポンの記者、周防正孝は8年前に起きた実父の事件を追っている。実父は新潟の漁港で元最高裁判事の首を模造刀で切断、自らも拳銃自殺したのだが、謎が多い。ある日、厚労省の向井俊介から「スクープネタがある」と電話があった。向井は医療ミス疑惑の調査過程で、首切り事件の真相に関わる重大な事実に気付いたという。そこには世間をにぎわす猟奇殺人、人権派弁護士の息子惨殺事件が絡んでいたー。
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