2013年8月29日発売
平家討伐の先兵となるも、京洛で狼藉を働き、都を追われた悪逆の徒、朝日将軍・源義仲。父を身内に殺され、孤独の身で遠き木曾に追いやられた不肖の「源氏の子」。人々の幸せ、新しい国のかたちを求めて戦い続ける男は、やがて天下に手をかけるが…。最注目の新鋭による、渾身の書き下ろし時代長編。誰もみたことのない源義仲、真・源平合戦絵巻。
日本海側に位置する、とりたてて特色のない雪国・X県。地産地消の食べ物、整った子育て環境、健康長寿。X県を彩る言葉は女たちを縛り付けて、放さない。30歳の蒼子は、代々X県に土地を持つ家の一人娘。夫と二人きりで、自らの実家で穏やかに暮らしていた。彼女が自分の姿を重ねるのは、隣家を守り続けてきた番犬トウマ。年老いたトウマは、飼い主の母娘に虐げられていた。蒼子はまだ知らない。彼女を取り巻く人々の悪意が、幸せの裏で膨れあがっていることを。「隣犬トウマの破顔」ほか、X県で暮らす6人の女性の幸せの歪みを描く、連作小説。
DNA鑑定が指し示す、17年前の殺人事件=「冤罪」の可能性。この街で夢を追いかけた少女の悲劇。闇に潜む真犯人を、追い詰める。1995年、代官山・カフェ店員殺人事件。被疑者となったカメラマンは変死。2012年、川崎・女性殺人事件。代官山の遺留DNAの一つが現場で採取。「17年前の事件の真犯人を逃して、二度目の犯行を許してしまった、となると、警視庁の面目は丸つぶれだ」-。かくして警視庁・特命捜査対策室のエース・水戸部に密命が下された。「神奈川県警に先んじて、事件の真犯人を確保せよ!」好評「特命捜査対策室」シリーズ第二弾。
訴訟で一度も負けたことのない敏腕弁護士・古美門研介と、融通のきかない堅物新米弁護士・黛真知子。水と油のふたりがタッグを組んで、殺人、著作権侵害、ストーカー、日照権、収賄罪、離婚、親権問題…さまざまな裁判に挑む!その一方、古美門の宿敵、大手弁護士事務所の三木長一郎との闘いもクライマックスへと…。
訴訟で一度も負けたことのない敏腕弁護士・古美門研介が帰ってきた!公立うさぎがおか中学校の男子生徒がある日、中学校の屋上から飛び降りて意識不明となった。事故だったのか?他の生徒からのいじめだったのか?学校はいじめを見てみないふりをしていたのか?-三木長一郎弁護士との闘いも延長戦に!いじめ問題という日本の教育の根深い闇に、毒舌・古美門が正義感の塊・黛真知子と一緒に切り込む!