2013年8月9日発売
時は西暦2259年、ロンドンで不穏な行動を進める謎の男がいた。名はジョン・ハリソン。彼は宇宙艦隊を相手に大規模なテロを起こす。航宙艦USSエンタープライズを指揮する艦長ジェイムズ・T・カークと彼の仲間たちは、この謎の男の追跡を任せられるが、それは壮絶なバトルのはじまりにすぎなかった!二転三転するミステリアスな展開で全世界の映画ファンをうならせた、超大作SF映画の小説版登場!
マーシー総合病院で、臨死体験者の聞き取り調査を行なっていた認知心理学者のジョアンナは、神経内科医のリチャードから新規プロジェクトへの協力を求められる。NDE(臨死体験)を人為的に発生させ、その時の脳の活動を詳細に記録しようというのだ。しかしその実験にはトラブルが続出し、被験者が不足してしまう。ジョアンナはみずからが被験者となることを申し出るが、彼女が疑似臨死体験でたどり着いた場所は…!?
暗礁に乗り上げた研究プロジェクトを救うため、ジテタミンを投与されたジョアンナが疑似臨死体験のなかでたどり着いた先は、思いもかけぬ場所だった。自分は確かにここを知っている。なぜ、どこなのか思い出せないのだろう?ジョアンナは答えをもとめて必死に調べ始める。なんども臨死体験を実験で繰り返し、ついに突き止めた真相は、まさに予想だにしないものだった!ローカス賞に輝く読み始めたら止まらない感動作。
日本SF作家クラブ創立五〇周年記念アンソロジー第四巻。特殊能力を持つ女性の葛藤を綴る宮部みゆきの名品「朽ちてゆくまで」、非・人型介護用ロボットが導入された介護の現場を描く篠田節子の傑作「操作手」、菅浩江による博物館惑星を舞台に美を巡る物語「永遠の森」など一九九三年から二〇〇二年に発表された十篇を収録。ジャンルの枠を越え、多様なSFが発表された充実の十年を振り返る。
大きな野心から生まれ育った小さな町を憎み、故郷を捨てた青年ルーク。20年後、夢破れて二流の学者となり、講演でセントルイスを訪れた。会場で再会したのはーローラ・フェイ。かつてあの町でルークの家族に起きた悲劇の引金になった女性だった。彼は彼女に誘われ、昔を語り合う。“あなたも故郷を思い出すことがあるのかしら?”その会話は、ルークをゆっくり導いてゆく。知りえなかった女の過去と驚愕の真実に…。
時間勾配によって生じる歪みが原因で、精緻な地図の作成が不可能なこの世界は、軍事的交戦状態にある諸国で構成されている「北大陸」と、その主戦場となっている「南大陸」、およびその間のミッドウェー海に点在する島々「夢幻諸島」から成っている。最凶最悪の昆虫スライムの発見譚、パントマイマー殺人事件、謎の天才画家の物語…。死と狂気に彩られた「夢幻諸島」の島々には、それぞれに美しくも儚い物語があった。語り/騙りの達人プリーストが年来のテーマとしてきた「夢幻諸島」ものの集大成的連作集。英国SF協会賞/ジョン・W・キャンベル記念賞受賞作。
日下刑事は、叔父・黒田信行のマンションを訪ねる。娘の真紀から、父と連絡が取れないと相談されたからだ。だが、部屋には身元不明の男の射殺死体が。残された謎のメモを手掛かりに琵琶湖に飛んだ十津川たちを待ち受けていたのは、第二、第三の殺人事件だった。メモに隠された黒い陰謀に十津川が挑む!!巻末企画・特別連載「寝台特急トワイライトエクスプレスを爆破せよ」スペシャル・インタビュー、都道府県別データ、わが故郷の駅弁自慢。
19世紀イタリア。アメリカ人億万長者のひとり娘マーガレットは、父親の財産目当てで言い寄ってくる求婚者をことごとく断っていた。愛のある結婚を願うマーガレットは、ローマ郊外の別荘に滞在中、アシュトン伯爵トレヴァーと出逢う。「一緒に冒険をしよう」とお忍びで夜のカーニバルに誘い出し、突然マーガレットの唇を奪うトレヴァー。危険な男性と知りながら、つぎつぎと新しい世界を見せてくれるトレヴァーに、彼女はときめきを抑えきれなかった。ところがある日、マーガレットは盗賊に誘拐されてしまう。ひとり暗闇でふるえていた彼女を助けに現れたのは、トレヴァーだった。無事に救出され、ナポリの別荘へと向かう道中も、さまざまな危機から守ってくれる彼に心惹かれるばかりのマーガレット。しかし、トレヴァーの真意は…?RITA賞受賞のベストセラー作家による幻の初期作品、ついに登場!
宝の地図に金貨ーきらびやかな海賊の略奪品が展示される、ヘリテッジ協会主催の大海賊展初日。すべてが一瞬の出来事だった。照明が消え、ガラスケースからは、大きなダイヤモンドが埋め込まれた髑髏の杯が消えていた。そばには刺殺された協会の研修生。現場に居合わせたセオドシアは、事件解決の鍵は髑髏の杯とにらみ、調査を開始。すると、盗まれた杯は大海賊「黒ひげ」の頭蓋骨で作られたもので、底に刻まれた暗号が財宝のありかを示すらしい。新居のお披露目パーティーに、お茶とチーズのちょっと珍しい試食会。セオドシアは目の回るような忙しさの合間をぬって、海賊の暗号解読と犯人捜しに奔走し!?“お茶と探偵”シリーズ12巻!