2014年12月26日発売
シリーズ初の、完全書下ろしを含むアナザーストーリー2本立て。“森の賢王”が去り、森の均衡が崩れたことで、新たな脅威が迫りつつあった…。-「エンリの激動かつ慌ただしい日々」。偉大なるナザリック大墳墓を支配する者の苦悩の日々が明らかに。-「ナザリックの一日」。
マサチューセッツ工科大で女子大学院生の変死体が発見された。遺体を検めたスカーペッタは奇妙な事実に気づく。全身に粉末状の蛍光物質が撤かれていたのだ。夫のベントンはワシントンDC連続殺人事件と同一犯とにらみ、問題の粉末は犯人が施した「儀式」の痕と推理する。真相は何か!?検屍官シリーズ第21弾。
ストーンヴィル侯爵家の三男ゲイブは、幼い頃の両親の死によるショックを笑い飛ばすことでごまかしてきた。ところが青年期に馬車レースの相手だった親友を事故で亡くし、それ以来黒衣に身を包んで死神に挑戦するような危険な賭けレースの日々を送るようになった。「死の天使」と呼ばれるそんな彼の前に亡き親友の妹ヴァージニアが現われ、レースを挑む。ところが、無謀な挑戦の背後にある彼女の苦境を知ったゲイブは、何と賭けの代償としてヴァージニアに求婚して…絶好調のシリーズ第四弾!
ボブ・リー・スワガーは親友の記者キャシー・ライリーがモスクワから発したメールを読み、いたく興味を掻き立てられた。第二次大戦末期の独ソ戦で輝かしい狙撃歴を残したソ連邦赤軍に女性狙撃手がいたという。名前はミリことリュドミラ・ペトロワ。射殺した敵兵数は百を超え独軍からは“白い魔女”と呼ばれ恐れられていた。だが1944年の半ば以降ミリの名前は記録からふっつりと消える。いったい彼女になにがあったのか。ボブはただちにモスクワに飛び当地でキャシーと再会しミリに関する調査を開始した!
ボブとキャシーはモスクワでの調査の結果、赤軍の大物高官がミリを特殊な任務に就かせていたことを突き止める。その任務とはナチス高官の射殺という命令らしい。一体ナチスの高官とは何者なのか。二人はミリが向かったらしいウクライナへ移動する。当地でボブの脳裏によぎるのは、彼女は任務完遂を前に殺されたのではという疑念だった。ミリは標的の狙撃に成功したのか。やがてボブの身にも危機が迫り…。間断なきサスペンスと重層する語りで展開される巨匠円熟の傑作!