2014年3月10日発売
恋愛小説の名手にしてミステリーの鬼才から最後の贈り物 八人の子供がいる家庭へ脅迫電話。「子供の命は預かった」。だが家には子供全員が揃っていた。誘拐されたのは誰? 表題作など八篇。
貴族の娘フルールは、恐ろしい過去を抱えひとりロンドンへ逃げてきていた。所持金がなくなった彼女は生きるためにある決断をし、通りすがりの紳士に救われるが、そのことで心に大きな傷を残す。数日後、再び困窮し職業斡旋所を訪ねたフルール。すると幸運にも、リッジウェイ公爵家で家庭教師の職に就くことになった。始めはなつかなかった一家のわがままな少女とも少しずつ打ち解け、数週間が経ったある日、長く屋敷を留守にしていた公爵アダムが帰館する。アダムは、誰にも打ち明けられぬまま背負ってきた苦しみが、愛情豊かなフルールの存在によって癒されていることに気づく。ためらいながら、ひそやかに惹かれあうふたつの孤独な心。しかしフルールは、アダムに怯えていた。そこには、決して知られてはいけない秘密があってー。静かに募る情熱と、涙を呼ぶ感動の結末。美しくもせつない大人の愛の物語。
ニューヨークの老舗コーヒーハウス“ビレッジブレンド”を切り盛りするクレアは、新たにフード・トラック・ビジネスに乗り出した。焼きたてマフィンとスペシャルコーヒーを運ぶ屋台はたちまち大盛況。ところがそんなとき、メニューのコンサルタントであるリリーが、店の近くでひき逃げにあってしまった。意識を失う前に「こうなるとわかっていた」と言い残して。なぜそんな言葉を?謎を追うクレアの前に現われたのは、ひき逃げ犯を心から憎み、逮捕に心血を注ぐ風変わりな捜査官。彼は味方?それとも…!?簡単おいしいレシピ付き、アロマ漂う人気シリーズ第11弾!
人間界へ行くことを夢見る落ちこぼれ精霊のラシャは、ある日学園内に隠されていた秘宝から不正に魔力を入手してしまう。しかもその現場を生徒会役員のベルウスに目撃されていた!焦るラシャにベルウスは取引条件を持ちかけ、条件をのむなら不正を見逃してやる、と言ってくる。しかしこの男、成績優秀で愛想の良い優等生というのは表の顔で、本性は横暴で意地の悪い猫かぶりだった!そんな彼に弱みを握られたラシャの運命は…!?
極度の人見知りである姫・エルレーナは城からほとんど出ずに平和に過ごしていた。ある日、祖母の墓参りに向かう途中で賊に攫われ、突然髪色が赤に変わってしまう。赤髪はその昔人間を支配し憎まれている魔女の証。途方に暮れるエルレーナを救ったのは隣国の新人政治家リフィトだった。しかし、傲慢な彼は「お前を利用する」と言いエルレーナを閉じ込めた!逃げられないエルレーナとリフィト、相容れないはずだった二人の共同生活が始まるー。
トラウマ持ちの修道女・ルーは、癒薬作りの才能を見込まれて王宮入りすることに。迎えに来た次期王位継承者のアイデスはとても優しく寛大な人で。ルーは慣れない王宮生活に戸惑いながらもアイデスの存在に励まされていた。そんなある日、ルーが修道院で怪我の面倒を見ていたペルセシオという美青年が隣国の公使として現れる。猛アタックを仕掛けてくるペルセシオに困惑するルー。恋の三角関係と王宮を巡る陰謀の渦に、ルーは飲み込まれていく…。
幕末の動乱の中、新選組隊士たちが結んだ絆とは? 土方歳三、斎藤一、沖田総司、藤堂平助、山南敬助らが自らの心の内を仲間に語りかける人気のツイッター小説、待望の書籍化!既刊『新選組 試衛館の青春』に続く感動の幕末青春ノベル。 電子書籍版も発売中。詳しくは各電子書籍サイト(Amazon等)でご覧ください。 序章 第一章 斎藤 一 明治二年五月 越後高田謹慎所にて 第二章 土方歳三 明治元年十月 北への旅で 第三章 土方歳三 元治二年三月 光縁寺にて 第四章 山南敬助 明治元年十月 天上から 第五章 斎藤 一 慶応四年四月 総司! 第六章 沖田総司 慶応四年四月 がんばれ、ピンさん 第七章 藤堂平助 慶応三年十一月 七条油小路 終章