2014年4月24日発売
最終戦争後の世界。幼いころから苦楽をともにしたぼくと親友ゴンゾーは、一種のトラブルシューターとして活動している。ある日、戦後世界の秩序を維持している装置“ジョーグマンド・パイプ”の大火災を消し止めるよう依頼されたぼくらは、大量破壊兵器によってもたらされた混沌のなかへと乗り込んでいくが、行く手には奇怪な陰謀が待ち受けていたー。大型新人による波瀾万丈の近未来青春アクション・サスペンス登場!
世界を守る“ジョーグマンド・パイプ”の消火に出動したぼくと幼馴染で親友のゴンゾー。しかし、その任務は予想よりもはるかに深い闇を秘めていた。ゴンゾーと別れてひとりでさまよう羽目になったぼくは、故郷での人生をふりかえり、すべての黒幕に立ち向かうことになるが…。圧倒的な筆力で怒涛のごとく語られる、最終戦争後の世界における闘いと友情と恋。笑いとアクションに満ちて世界を驚嘆させた怪物的デビュー作。
“妖精”と呼ばれる人工生命体が労働現場で使役されている2001年の米国。妖精を憎悪する聖書原理主義者のケイシーはある日、変種の狐を連れた少女と出会う…。ケイシーたちの妖精排斥運動の裏に潜む遠大な謀略が緩やかに世界を変え、22世紀には亜人と呼ばれるようになった妖精たちが奴隷として労働し殺し合っていた。その代償に人類は“絶対平和”を確立したのだ。その後やがて訪れる人類繁栄の翳りまでを追う連作集。妖精使役の浸透の時代を描く表題作、SFマガジン読者賞受賞の陰謀譚「はじまりと終わりの世界樹」、亜人による娯楽としての代理戦争が過熱する「The Show Must Go On!」など、欲望の科学が倫理を崩壊させる歴史改変世界全5篇。
万寿二年(一〇二五年)、人喰い鬼の出没する京の都。出世抗争に明け暮れ贅沢にも飽いた宮廷をしりめに、物売女、博学爺さん、貴族の元女房、不良少年、貧民窟の用心棒が結束した。時代小説の名手がおくる根無し草たちのサバイバル譚。縁もゆかりもない老若男女に白羽の矢!?千年前に繰り広げられた闘いと愛の物語。