2014年5月24日発売
「冴木探偵事務所」が1億円の借金をチャラにしてもらう代わりに受けたのは、あるものを受け取ってくるという簡単な依頼。ところが受渡人は死亡、渡されたのは生まれたての赤ん坊だった!さらに赤ん坊の奪い合いが勃発。アルバイト探偵の隆は騒動の最中、父涼介に恨みを持つ右翼の大物からの拷問に屈し、仲間を危険にさらしてしまう。死の恐怖を越え、自分を取り戻すことはできるのか?
美貌の熟女・麗子との羞恥プレイの果てに、仕事も婚約者もすべて失ってしまった遼一。しかし、それでもなお麗子に執着する彼は、彼女とのプレイを続け、ついにはもっとも恥ずかしい性感帯まで開発されてしまう。そしてさらなる快感を求め、麗子の所属する妖しげなセックス教団の乱交パーティに参加するのだが…。性欲のなすがまま、どこまでも堕ちていく男の軌跡を描く、究極のMプレイ3部作の第2弾!
日本最大の暴力団が、企てた町の制圧作戦。前代未聞の陰謀に、元軍人や元泥棒など、第一線を退いた七人の市民が立ち上がる。逃げ続けていたそれぞれの人生の復活を賭けた闘いに、勝ち目はあるのかーー。
「楽園の話を、聞いてくれないか」そう言いかけて、父さんは逝ってしまった。山、紫、水、明と名付けられた僕らきょうだいと、一通の手紙を遺して。僕たちの母親は、4人とも違う。手紙には、それぞれの母親について書いてあった。「必要があると考えるなら、会ってこい」なぜ父さんは、結婚離婚を繰り返し、僕ら「家族」を作ったのか。一夏の旅の果てに明らかになる真実とは…。鮮烈な結末が胸を打つ、ビタースイート家族小説。
大学の数学科に通う難波くるみの研究室に連続爆破事件を捜査する刑事・伴田がやってきた。容疑者が残した数字の暗号を解読してほしいという。不在の教授にかわって見事に謎を解き明かしたくるみだったが、そこには二重三重に巧妙な罠が仕組まれていた…。テロ事件、偽装殺人、企業恐喝事件など数々の難事件を、浮き世離れした女子大生とクールでミステリアスな刑事が解決する大人気数学ミステリードラマ、待望のノベライズ!
卓越した鑑定眼と論理的思考の持ち主、凛田莉子23歳。幾多の“人の死なないミステリ”に挑んできた彼女が、『週刊角川』記者の小笠原悠斗とともに、最大の謎に直面する。大陸から怒涛のごとく押し寄せる複製品の山。しかしその製造元も、工場の所在も、首謀者もあきらかではなかった。仏像、陶器、絵画にまつわる新たな不可解を、莉子は解明できるか。Qシリーズ第20巻、Q&αシリーズ第25巻記念、最高傑作登場。
挙式目前の女性会社員が殺された。警視庁の片山刑事と妹の晴美は、自宅まで迎えにきた部下の石津と共に、事件現場に向かう。死体の上に、折紙で作られた花嫁人形が置かれていたことから、“花嫁人形殺人事件”としてワイドショーで取り上げられる。同様の人形が、人気女優の婚約会見の控室でも見つかり、第2、第3の事件へと発展していく。-片山とホームズが辿り着いた、意外な結末とは…!?人気シリーズ第37弾!
財務省の若手官僚が自殺を図った。遺されたノートには昭和初期の経済政策が綴られていたーー彼の真意とは? 国会議事堂、日銀、マスコミ、金融市場を舞台に、経済の裏側に巣喰う禍々しいものの正体に迫る!
火盗改の竜之介が踏み込んだ賭場には三人の斬殺屍体が。事件の裏には「極楽宿」と呼ばれる料理屋の存在があった。極楽宿に棲む最強の敵、玄蔵。遣うは面斬りの太刀! 竜之介の剣がうなりをあげる!
世界は「性格」によって、“無欲”“高潔”“博学”“平和”“勇敢”の五派閥に分けられた。16歳、選択儀式にのぞみ、所属する派閥を決めねばならない。しかし運命を決する適性テストで下された診断は、いくつもの派に適性のある異端者(ダイバージェント)。そのことは誰にも明かしてはならないー。ベアトリスは“無欲”に属する親に背き、“勇敢”として生きることを決意する。危険過ぎるサバイバル・ゲームの幕が切って落とされた!
16歳、“勇敢”派閥に正式に所属できるのは、勝ち抜いた上位10人のみ。脱落した人間は「無派閥」として過酷な人生を生きることになる。試練に直面したベアトリスは、イクストラクターのフォーに惹かれ始める。そんな中、“博学”のリーダー・ジェニーンに呼び出されたベアトリスは、シミュレーション・セラムに秘められた怖ろしい秘密に気づくー。異端者に課せられた運命は世界を救うことなのか?壮絶なバトルが始まる!
裏取引で得た1億円を持ち逃げしたチンピラ・江古田。それを追う冷酷な兄貴分・船越。彼女とデート中に偶然抗争に巻き込まれたサラリーマン・次晴。彼らが行き着いたのは、山の中に佇む休業中のホテルだった。謎のフロントマン・重盛に匿ってもらった次晴だったが、新たな“刺客”が次々にホテルへやってきて…。1億円を巡る決死の争奪戦が始まった。最後に大金を手にするのは誰か?息をつかせぬ破天荒エンタメ長編!第3回野性時代フロンティア文学賞受賞作!
大坂の陣。幕府軍の攻勢を受け、豊臣家は存続の危機に瀕していた。陥落寸前の城で家康に対峙していた秀頼だったが、城内は混乱状態。母・淀殿が過去の罪を記していた日記を盗まれたことで錯乱し、混乱に拍車をかけていた。かねてから自身の出生に疑問を抱いていた秀頼もまた懊悩するが、敵軍を前にその決意を迫られる。大坂城を舞台に、母と子の過酷な運命を直木賞作家が圧倒的な密度で描き切った傑作歴史小説!
手習塾市川堂の男座師匠青野又五郎の姿を見て、安芸広島浅野家の奥女中奥林千賀子はいきりたつ。なにやらわけありの二人。彼らを放っておけないのは、ご存じ南町奉行所の“窓ぎわ同心”藤木紋蔵。たび重なる江戸の厄介事をさばきながら、かつて婚約者同士だったという二人の事の顛末に辿り着く。人気シリーズ、随一の静かなる“恋物語”誕生。