2014年7月15日発売
天才ゲーム制作者に招待され内人と創也はN県塀戸村に向かった。そこに待っていたのは廃村寸前の村に大規模な工事を加え舞台としたリアルRPGだった。集められた参加者たちは詳細不明、予想困難なゲーム『IN塀戸』への挑戦を開始する。天才的頭脳とサバイバル能力が光る。“大長編”少年冒険小説前編!
リアルRPG『IN塀戸』は謎の連続。閉ざされた村でのゲームに全力を尽くす内人と創也。だがUFO、宇宙人Xと続々登場する未体験レベルの怪現象に、かえって謎は深まるばかり。創也の天才的頭脳が遂に敗北するのか?二人の父親が初登場の短編、短編コミックも余さず収録。“大長編”少年冒険小説完結編!
公立の弱小チームに、甲子園初出場の夢が見えてきた!その道のりで監督の退任、盟友のベンチ漏れとつらい出来事が続くが、主人公レブンは涙を振りきってどまんなかに投げ込む。それが本当の恩返しだ!野球を通じて心身ともに成長する少年たちを描いた、傑作青春小説の最終章。
すべてのビジネスマンに捧ぐ。 本屋大賞の話題作、早くも文庫化! ページをめくるごとに、溢れる涙。これはただの経済歴史小説ではない。 一九四五年八月十五日、敗戦で全てを失った日本で一人の男が立ち上がる。男の名は国岡鐡造。出勤簿もなく、定年もない、異端の石油会社「国岡商店」の店主だ。一代かけて築き上げた会社資産の殆どを失い、借金を負いつつも、店員の一人も馘首せず、再起を図る。石油を武器に世界との新たな戦いが始まる。 石油は庶民の暮らしに明かりを灯し、国すらも動かす。 「第二の敗戦」を目前に、日本人の強さと誇りを示した男。
この男の生き様は美しい。 本屋大賞の話題作。読まずに語るな。 愛する家族、社員、そしてこの国の未来のために。 この奇跡のような英雄たちは、実在した。 敵は七人の魔女、待ち構えるのは英国海軍。ホルムズ海峡を突破せよ! 戦後、国際石油カルテル「セブン・シスターズ」に蹂躙される日本。内外の敵に包囲され窮地に陥った鐡造は乾坤一擲の勝負に出る。それは大英帝国に経済封鎖されたイランにタンカーを派遣すること。世界が驚倒した「日章丸事件」の真実。 若き頃、小さな日本の海で海賊とよばれた男は、石油を武器に、世界と対峙する大きな野望を持っていた。 「ゼロ」から全てが始まる。
作家・小歩危ルカ、六十八歳。巨額の印税を得て以来、新宿のホテルで一人暮らし。相棒はWネックのギター「ロカ」。あとは酒と大麻と鮟鱇鍋。「IQが185もあると予知能力が備わる。だから私の予知したことはほぼ、九十六パーセント当たるんだ」。著者が急逝直前まで書いていた、問題の近未来の私小説。
小説であり、小説でない。ミステリィでもエッセィでも詩でもない。創作の可能性を無限に広げる、奇才・森博嗣の新たな境地がここにある。究極の読書体験が味わえる話題作、待望の文庫化!
連続して発見された2つの変死体から検出されたのは共通する毒物だった。存続の危機に瀕していたSTが動き出す。事件の周辺からは新興宗教にも似た奇怪な自己啓発セミナー、そして有名女子アナの存在が浮かぶ。土壇場で意外な展開をみせる究極のサスペンス!最強チーム警察小説シリーズ第2作、新カバー版。
眉目秀麗、文武両道にして完璧な優しさを持つ青年、漱太郎。しかしある嵐の日、同級生の夢生はその悪魔のような本性を垣間見るー。天性のエゴイストの善悪も弁えぬ振る舞いに魅入られた夢生は、漱太郎の罪を知るただ一人の存在として、彼を愛し守り抜くと誓う。切なくも残酷な究極のピカレスク恋愛小説。
父の仇討ち相手との決着がついた浪人・由比三四郎はおさとと夫婦になるが、おさとの希望で、通い婚に。三四郎が寺子屋を開いている寺に、風砲なる武器を作る職人・伊十が転がりこんでくる。伊十を狙う刺客と対峙する三四郎。渡る世間のしがらみを秘剣“氷柱折り”が叩っ斬り、未来を開くことはできるのか。
生きた最強の女兵器、ヴァネッサ・マイケル・マンロー。22ヵ国語を操り、時と場合に応じて男にも娼婦にも姿を変え、殺人すらも厭わない情報収集家。彼女の親友を人質に「人形男」なる男が彼女に命じたのは、マンローが心から蔑む世界的人身売買組織の手先となることだった。全米が誇るヒロインの傑作サスペンス!
全米を揺るがす若き女優・ニーヴァの失踪事件。そのニーヴァは「人形男」に、“商品”として捕らえられていた。彼女を「買い手」に届けるのが、親友の命と引き換えに命じられたマンローの任務だ。マンローは、ニーヴァの過去を知るにつれ、己と重ね、心通わせていく。切なくも手に汗握るアクションサスペンス!
現代的で読みやすい全面改訂新訳と、200ページにわたる解説・注釈を収録した決定版。いままでにない豊富な挿絵と、詳細な解説によって、作品のすばらしい多層性を把握し、理解を深められる1冊!アンの世界がさらに深く広くわかります!
「エラリー・クイーンのライヴァル」が贈る円熟の代表作!どこまでも首を突っ込む元教師の女素人探偵、彼女に振りまわされるニューヨーク市警警部。最後に放つ一手が、虚構を突き崩す。
過保護な二人の兄たちが目を光らせているせいで、アニーは25歳を過ぎても男性と深くつき合ったことがない。そんな彼女が幼いころから思い続けてきたのは、長兄の親友ガイ。だが、家族同然に育ったガイは彼女を子供扱いしてばかりいる。アニーは思いきって、男性を誘惑する方法を友人に尋ねた。偶然その会話を耳にしたガイは、その標的が自分だとも知らず、むやみに男を挑発するなんてとんでもないと説教を始めた。それならいい考えがあるわ。アニーは迷わず口にした。「だったら、あなたが誘惑の仕方を教えてくれる?」