2014年発売
元ヤン&ホスト→宅配便ドライバーの父+しっかり者の小学生の息子 一人から二人、そして仲間と……大人気「ホリデー」シリーズ第二弾! 元ヤンキーで元ホストの大和と突然現れたしっかり者の息子・進のひと夏の絆を描いた『ワーキング・ホリデー』、その待望の続編! 冬休みに進がやって来るのを心待ちにしつつ、自分の知らぬ間に女手一つで頑張っていた元恋人で進の母親・由希子のことが気にかかって仕方ない大和。しかし、クリスマス、お正月、バレンタインとイベント盛り沢山のこの季節は、トラブルも続出で……。 そんな季節を舞台に、大好きな人と一緒に過ごせる幸せに改めて気づかせてくれる、6編の物語が収められています。
仕事はできるが運の悪い女探偵・葉村晶が帰ってきた! 探偵を休業し、ミステリ専門店でバイト中の葉村晶は、古本引取りの際に白骨死体を発見して負傷。入院した病院で同室の元女優に二十年前に家出した娘探しを依頼される。当時娘を調査した探偵は失踪していたーー。
読めば地理の楽しさを学べるユーモアミステリー 「世界一長い駅名とは」「世界初の国旗は?」などなど世界地理のトリビアで難事件を見事解決。地理マニア麻子の地理推理事件簿。
乱歩賞&直木賞ダブル受賞、不朽の傑作ミステリ! 爆弾テロ事件の容疑者となったバーテンダーが、過去と対峙しながら事件の真相に迫る。逢坂剛・黒川博行両氏による追悼対談を収録。
人は利で動く。義など方便に過ぎぬー幸隆と昌幸はそう考える合理主義者だった。しかし上杉家での人質生活で直江兼続と出会った幸村は、彼を心の師と仰ぎ、自らの義を模索する。秀吉すでに亡く、家康により世は定まりつつある。戦国が終わりへ向かう中、強きものになびかず誇りを貫いたその輝きを描く完結篇。
春らんまん。江戸は本所深川で、三味線の音を聞きつつ駄猫ライフ満喫中の化け猫のまるに、町娘姉妹の悲話が降りかかってきた。悪い奴らに騙されて、骨までしゃぶられる人間たちを見て、「ゆるせない!」と仲間だった化け猫たちも立ち上がる。まるはもう裏の“仕事人”稼業はやめたはずだったけれどー。痛快シリーズ第1弾!
“金曜夜の計画を確認。当日の死傷者は数千に上る見込み”。イギリスへの大規模テロ計画の存在が察知された。金曜までの6日で計画を阻止せよー指令を受けた男の名はジェームズ・ボンド、暗号名007。攻撃計画の鍵を握る謎の男を追って彼はセルビアへ飛ぶ。世界最高のヒーローを世界最高のサスペンス作家が描く話題の大作。
イギリスへのテロ攻撃の鍵を握るのは、“アイリッシュマン”と呼ばれる謎の男。精緻な計画と臨機応変の才で知られるその男は、ボンドの手を逃れ続ける。ロンドン、ドバイ、南アフリカーボンドが決死の追撃を続ける一方、テロ実行の金曜日は着々と迫る。巧妙に擬装されたテロ計画の全貌をボンドは暴けるのか?
元裁判官の祖母と孫娘が難事件を次々解決! 警視庁の新米刑事・葛城は女子大生・円に難事件解決のヒントをもらう。円のブレーンは元裁判官の静おばあちゃん。イッキ読み必至。
警視庁捜査一課の大谷努は二枚目の敏腕警部だが、強度のマザコンが玉に瑕。ある秋晴れの日、部下で恋人の香月弓江と都内のホテルへと出向いた。待っていた大谷のママが開口一番、「努ちゃん、今日あなた、お見合いするのよ!」寝耳に水の展開に弓江も大谷も仰天。相手は杉山涼子という今どき珍しい健気な女の子だったが、彼女が二人組の男に襲われた!人気のユーモアミステリー第三弾。
「先生の声が聞きたくて」気だるい日曜日、さしたる知り合いでもない男の電話。それが臨床犯罪学者・火村英生を血塗られた殺人現場へいざなう一報だった。双子の弟を殺めました、男は呻くように言った。明日自首します、とも。翌日、風薫る兵庫の高原で死体が発見された。弟と、そして当の兄の撲殺体までも…。華麗な推理で犯人に迫る二篇に加え、話題の異色作「ミステリ夢十夜」を収録!
公金横領の汚名を晴らし、高瀬川のほとりに居酒屋・尾張屋を開いた元尾張藩士の宗因。店の評判もよく繁盛していた。ろくに食事も与えられず、病身の母親に暴力を振るい続ける義父をひょんなことから過って殺してしまった健気な少年・芳松。日ごろの芳松をよく知る宗因は、過去の恩讐をかなぐり捨て尾張藩を頼って一計を案じた!?人情時代小説の傑作シリーズ!
ある事情から薔薇と蝶のタトゥーをいれてしまった美希。過去の記憶から逃れられない彼女は、人と関わりをもたずにひっそりと暮らしていた。そんなある日、迷子のインコを拾ったことをきっかけに、宅配ドライバー・大地が急接近。美希は太陽のように明るい笑顔で接してくる大地に惹かれる自分を戒め、彼から遠ざかろうとするのだったが…。新たに書下し後日談「飛び立つ鳥」を収録。切なく甘い愛と再生の物語。
十津川班の日下刑事は、叔父で元刑事・黒田信行のマンションを訪れた。黒田の娘から、父と連絡が取れないと相談を受けたからだ。部屋で日下が目にしたものは、何者かの死体だった!さらにその場には「KOKOKU12×4」という謎のメッセージが…。やがて黒田の死体が琵琶湖で発見され、十津川は現場へ飛んだ。が、第三の死体が!?謎が謎を呼ぶ不可解な連続殺人に十津川が挑む!
恋愛で結びつくなどという結婚は、働かないと食べてゆけない人がすることー。上流階級でしか暮らせない男女のめぐり逢いを、醒めた文体で描いた、四篇からなるロンド小説。欲望を経た純愛、秘かな被虐性愛、静かに熱を帯びる片恋、南島での邪淫。満ち足りた暮らしの満たされない孤独を、四組の「わたし」と「藤沢さん」が織りなす。異才が贈る、正しい背徳と倦怠。
北町奉行所同心見習いの長谷啓之進に従っていた岡っ引の仙蔵が突然姿を消す。同じ長屋のおくまは「十日前に色白で綺麗な女が訪ねてきた」と言い、二人は不釣合だったと笑った。元巾着切りの仙蔵とその女は一体どんな仲なのか?隣に住む青柳新八郎は心配で行方を追っていく。すると、ちょうど用心棒を請け負っている買取り屋の大おかみと仙蔵とが思いもよらぬ糸で繋がっていた!
尼崎藩の元江戸家老、塩谷隼人もついに隠居。長屋の大家としての第二の人生が始まった。美貌の書道家弥生も新たに店子に加わり、穏やかな日常が続くかと思われた。そんなある日、長屋出入りの魚屋の太助が、棒手振りの同業者から逆恨みで襲われる光景に、隼人は出会す。天秤棒を振り回し、見事追い払う太助であったが、隼人は苦言を呈する。「生兵法は怪我の元と申すは、おぬしのことぞ」