2015年1月21日発売
叛徒叛徒
新宿署の通訳捜査官・七崎隆一は、正義感から義父の罪を告発したが自殺に追い込んでしまい、職場でも家庭でも居場所がない。歌舞伎町で殺人事件が起きた直後、息子の部屋で血まみれのジャンパーを発見した七崎は、息子が犯人である可能性に戦慄し、孤独な捜査を始めるがー家族を巡る贖罪の警察小説は、衝撃の結末を迎える。新乱歩賞作家、2作目の警察小説。
恋路ケ島サービスエリアとその夜の獣たち恋路ケ島サービスエリアとその夜の獣たち
四国と淡路島の境目にある“恋路ヶ島サービスエリア”。ここの売り子になると、一年以内に恋人からプロポーズされるという伝説がある。そんな伝説をすこし信じている恋路ヶ島出身の理代子は、自宅アパートとバイト先を往復する平凡な日常を送っていた。ある夜、謎の新入り清掃士マキノの「静かな夜です。気をつけて」という一言から、理代子は騒動、いや“獣たち”に巻き込まれていく。アガサ・クリスティー賞作家が創り出した、ポップでちょっとシリアスな長編ミステリ。
贅沢のススメ贅沢のススメ
高級品を扱う店を次々と買収するボス・藤浪と、その下で働く若者・古武士。二人はまず店に乗り込み、藤浪が帳簿を確認し、古武士が店で実際に働く。かつて贅沢だったイタリアンが変わった理由、オーダーメイドシャツ工房に隠れた女性職人たちの人間関係、倒産危機に瀕するアンティークウォッチ店の目利き店主の企み、一脚数十万の木製椅子のデザイナーと職人の絆ー職人との交流を持ち続ける著者がすべてを注ぎ書き下ろす、一流の人々の生き様。目から鱗の買収劇!
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