2015年10月26日発売
彼岸と此岸をとりむすぶ直木賞作家の傑作小説。裕福な家を出て画家を志す青年、槇島風波。彷徨う魂を己の絵で成仏させる天才画家、穂村江雪華。闇に浮かぶ幽鬼、死してなお現世に留まる未練者。帝都に蠢く怪を追う大正怪異事件帖、第二弾。
犬との暮らしが教えてくれる。愛する気持ち、愛される気持ち。今を大切に生きることの素晴らしさ。病と闘う少女のそばに寄り添う「トイ・プードル」、絶望した男の前に現れた捨て犬「フレンチ・ブルドッグ」ほか、「ミックス」「ラブラドール・レトリーバー」「バセット・ハウンド」「フラットコーテッド・レトリーバー」書き下ろし「バーニーズ・マウンテン・ドッグー魂の伴侶ー」珠玉の短編計7編を収録。犬を愛するすべての人へ捧げる、書き下ろし巻頭詩「いつもそばにいるよ」も必見!!
2015年ミステリー界のダークホース! 東名高速道路裾野バス停付近で、男性の他殺死体が発見された。被害者・須藤勲は41年前、息子・尾畑守を誘拐されており、遺体は発見されたが事件は未解決のままだった。静岡県警の日下刑事は、須藤の死と誘拐事件に関連性があると捜査を開始する。尾畑守くん誘拐事件については、時効直前の昭和63年夏、県警の威信をかけて再捜査が行われていた。日下は再捜査の指揮をとった当時の管理官・重藤成一郎元警視に面会を求める。 41年前、静岡県で起きた幼児誘拐事件。 26年前に時効成立した事件が、いま再び動き出す。 二度敗北した静岡県警に、三度目の機会はないはずだった。 【編集担当からのおすすめ情報】 江戸川乱歩賞受賞作『誘拐児』から7年、 誘拐ミステリーの新たな金字塔、誕生!
刑務所長のわたしに全囚人を見せて欲しいと、前触れなく刑務所をおとずれた女性。死刑囚を最後に「あんたはもう足を突っ込んでるのかもしれない」と言い残して死んだ。送られてきたメッセージにしたがって車に乗り込むと、それから悪夢のごとき長いドライブと予想もつかない冒険がはじまった。