2015年2月11日発売
大川沿いの幽霊桜で、斬殺された女の骸から阿芙蓉の粉(阿片)が見つかる。事件に行き遇った剣鬼・朽縄真蔵と、事件を追う同心・釜口右衛門。やがて二人が対峙するのは、江戸の闇に躍る魍魎の如き巨悪だった!
葛城九十郎は朝廷が危機に晒された際、朝廷を守る剣士。過去の事件でその熱意を失っていたが、それでも江戸に住み探索を行うことになる。その結果、彼は朝廷のみならず、幕府をも揺るがす陰謀に巻き込まれるが……。
旗本家次男の角次郎は縁あって米屋に入り婿した。関宿藩の藩米横流し事件解決に助力した角次郎に、関宿藩勘定奉行配下の朽木弁之助から極秘の依頼が持ちこまれる……。妻と心を重ね、米屋を再興していく物語。
田沼意次が失脚し、松平定信による幕政改革が始まって数年が経った。宗一郎は、陣笠の刺客に襲われていた男ーー最上徳内を助ける。その身柄を巡って、幕府と松前藩、そして蝦夷地を巻き込んだ仄暗き闘諍の幕が開く!
「この作品が自分は一番嫌いだ」(奥泉光選「道化の華」)、「不思議な明るさに包まれた怯えの百面相」(堀江敏幸選「富嶽百景」)、「『男性というものの秘密』を知っている作家」(松浦寿輝選「彼は昔の彼ならず」)--七人の男性作家がそれぞれの視点で選ぶ、他に類を見ない太宰短篇選集。 「この作品が自分は一番嫌いだ」(奥泉光選「道化の華」)、 「不思議な明るさに包まれた怯えの百面相」(堀江敏幸選「富嶽百景」)、 「『男性というものの秘密』を知っている作家」(松浦寿輝選「彼は昔の彼ならず」)-- 七人の男性作家がそれぞれの視点で選ぶ、他に類を見ない太宰短篇選集。 道化の華 奥泉 光・選 畜犬談 佐伯一麦・選 散華 高橋源一郎・選 渡り鳥 中村文則・選 富嶽百景 堀江敏幸・選 饗応夫人 町田 康・選 彼は昔の彼ならず 松浦寿輝・選 年譜 選者略歴