2015年2月20日発売
〈骨牌使い〉の鏡(上)〈骨牌使い〉の鏡(上)
商業都市ハイ・キレセスで“詞”の力を操る“骨牌使い”として生きる少女アトリ。彼女は偶然出会った青年ロナーを占うが、彼が引いたのは滅多に選ばれない死と破滅を示す凶札だった。その直後、異形の怪物に襲撃されたアトリは、ロナーに導かれて王国ハイランドの王都へ逃れる。彼曰く、アトリは創世の時に語られた幻の十三番目の“骨牌”であり、反逆者“異言”に狙われているらしい。少女の運命は急速に動き出していた。
〈骨牌使い〉の鏡(下)〈骨牌使い〉の鏡(下)
ハイランドの賢王は病に侵され、刻一刻と死へ近づいていた。“骨牌”を宿さぬゆえ兄である王を救えぬと悔いる王子ロナー、望まぬ“骨牌”を宿したアトリ。国を救おうと奔走するふたりは、千年の時を超えて隠されてきた“詞”の真実を知る。一方、“異言の王”は災厄で美しい街々を破壊し、その軍勢は王都を滅ぼさんとすぐそばまで迫っていたー“詞”に選ばれし少女の数奇な運命を描いた、日本ハイ・ファンタジイの金字塔。