2015年4月2日発売
暗黒の魔窟に囚われた〈灼熱獄炎ノ魔銃〉の殺し屋・蓬莱樹一郎に襲いかかる、妖しげな〈怪異〉の罠!奇妙で幸福な〈殺し屋たちの休暇〉はあっけなく終わり、彼が歩いた〈道〉は〈殺し屋たちの墓標〉で彩られていく。すべては殺人序列者〈No.1〉の計算通りか? それとも、呪われた〈魔銃遣い〉自身の運命か?──妖艶の魔女もまた、熱い鉛にのたうって死んだ! 「この拳銃が、オレと二人の女の渡航許可証だ!」 〈呪詛爆弾〉投下によって改変された戦後──。 昭和三十年代の平行世界〈東京〉で殺し合う〈異能者〉たちの末路! 暗黒の魔窟に囚われた〈灼熱獄炎ノ魔銃〉の殺し屋・蓬莱樹一郎に襲いかかる、妖しげな〈怪異〉の罠! 奇妙で幸福な〈殺し屋たちの休暇〉はあっけなく終わり、彼が歩いた〈道〉は〈殺し屋たちの墓標〉で彩られていく。 すべては殺人序列者〈No.1〉の計算通りか? それとも、呪われた〈魔銃遣い〉自身の運命か? ──妖艶の魔女もまた、熱い鉛にのたうって死んだ! File:05 『日照りのなかの幕間』 File:06 『道化師のための予行演習』 File:07 『優美なる死骸遊び』 File:08 『死体置場の片隅から』 【附録/〈空想東京百景〉の歩き方】 002【「空想東京百景」シリーズ事件年表/昭和三十年代】
大晦日までの僅かな期間、日没とともに開き、日の出とともに閉まる、謎に包まれた市「細蟹の市」。手に入らないものはないといわれ、人々の欲望と幻想が妖しく交差するーー。たった一人の市守り・サザによって守られ、永遠に続くと思われていたこの異形の市だったが、ある人物の来訪によって少しずつ破滅へと向かい始める……。 大晦日までの僅かな期間、日没とともに開き、日の出とともに閉まる、謎に包まれた市「細蟹の市」。 手に入らないものはないといわれ、人々の欲望と幻想が妖しく交差するーー。 たった一人の市守り・サザによって守られ、永遠に続くと思われていたこの異形の市だったが、ある人物の来訪によって少しずつ破滅へと向かい始める……。 夢 真赭 復ち水の酒 細蟹──牽牛 細蟹──赫怒 まこと──ぬばたまの まこと──しろたへの
アマチュア無線を楽しむカメラマン野口浩介の無線機に、午前二時になると決まって弱々しい救難信号が送られてきた。調査の結果、南太平洋のトラック諸島で沈没した潜水艦・伊号五〇九から発信されたものだったのだ!そして元海軍中佐の不可解な死!?この艦が積んでいた十億円の金塊の行方は?真相を追って野口は南の島に向かった…!十津川警部シリーズの初期代表作。
「徳川の天下」が揺らいでいる。関ヶ原の後、伊達・上杉の奥州連合軍は決起し関東を攻めた。江戸を落とした奥州軍は、東海道で徳川軍と激突。家康は這々の体で敗走したのだ。これにより政情は不安定化する。天下の趨勢の鍵を握るのは前田の芳春院、利家の妻だったまつと淀君だ。前田慶次郎は大坂城乗っ取りの奇襲策に打って出た。窮地に立たされた家康の次の手は…。瞠目の戦国仮想歴史戦記第三弾!
小学校四年生のとき、深津九子は母親の瑠美子に捨てられた。九子は施設に保護され、母は幼児虐待容疑で逮捕された。心に闇を抱えながら善寺川学園に通う深津九子は、担任教師・三塚が寄せる後ろ暗い気持ちを利用して彼を支配し、クラスの男子・西野を下僕化、同級生の井村里実からは崇められていた。ある日、瑠美子の消息を知るチャンスが巡ってきた。運命は激しく動き出す。予想外の展開、そして驚愕のラストが!書下し長篇完全犯罪ミステリー。
江戸町奉行の根岸肥前守鎮衛から、埋もれがちな諸悪を根絶することを命ぜられた同心二人。 相手がどんな身分であろうとも、苛烈に、非情に、悪に立ち向かう男たち。 ある晩、出会った母子。その娘が拐かされた。 しかし、身代金の要求が、当代きっての人気役者につきつけられて……。 見えぬ犯人に焦る同心たちは、地道に探索にあたる。 小社「はぐれ十左」シリーズなどで人気の著者が描く意欲作。
群馬県小沢岳で男性の絞殺死体が発見された。被害者はバイオ化学メーカー、モンテサンクト社員で遺伝子組換え作物をめぐる農民反対運動の説得工作に当たっていた。一方、静岡県の薬剤師・向井は、産婦人科医師の芦沢から頻発する不自然な流産について相談を受ける。調べると流産に共通するのは、南アルプス・オーガニック農場の生産品を使っている点だった。二つの事件を繋ぐ接点とは? 食の安全を脅かす「魔の種」に警鐘を鳴らす書下し長篇推理。
強欲成金の親子に殺人予告状が送付され、道楽息子が殺された。戦慄した父親は暴力団に警護を頼むが、四十人近い組員もろとも皆殺しにあう。さらに財団連会長に新たな殺人予告状が届く。警視庁は万全の警備態勢を敷くが、娘になりすました何者かが侵入し、会長は殺害された。重大事案発生に、時宗首相は仙石文蔵を頼る。文蔵の戦時中国での因縁に絡む犯人像が浮かんだ。ハードロマン巨篇。
永禄十三(一五七〇)年、時は戦国乱世。大島から脱け出した二十歳の弥五郎は、運命の糸に手繰り寄せられるようにして、三嶋神社の宮司と邂逅を果たす。剣豪・鐘捲自斎、領主・松田康長との出会いにより、弥五郎は剣術の道を極めることを決意するのだったが…。天下一とうたわれた剣聖が伊藤一刀斎と名乗るので、一刀流開祖の礎はいかにして築かれていったのか。あらたなる剣聖小説!
剣術家として廻国修行の旅に出た伊藤一刀斎。京の吉岡一門、奈良の宝蔵院胤栄、そして柳生石舟斎らとの邂逅により、一刀斎は己の剣を天下一と確信、「一刀流」と命名した。廻国修行の総仕上げで、一刀斎は神子上典膳をみつけ一刀流の後継者として鍛えていくことにするが…。小野善鬼との友情。己の加齢による葛藤。天下一とは何であるのか。剣士としての大悟にいたる歩みを活写する!
武田家の興亡から天下分け目の関ヶ原合戦、そして運命の大坂の陣へ!-いかなる劣勢にあろうと、鬼謀を尽くして数万もの軍勢を翻弄した真田家の智将たち。天下人の家康に対抗した「昌幸・幸村・大助」三代の活躍は、時の権力者に立ち向かう“国民的英雄”を望んだ民衆により華々しい伝説へ昇華していく。江戸の元禄期以降に書かれた歴史講談『真田三代記』が、土橋治重の名訳で現代に甦る!