2015年8月22日発売
恋も仕事も中途半端、片山製作所勤務の「役立たずOL」梢恵に、ある日まさかの社命が下されたー単身長野に赴き、新燃料・バイオエタノール用のコメを作れる農家を探してこい。行く先々で断られ、なりゆきで農業見習いを始めた24歳に勝算はあるか!?働くこと、生きることの意味を問う、『ジウ』シリーズ著者による新境地。
諸国を巡り、多くの伝説を生んだ塚原卜伝。数百戦で、刀傷ひとつ負わなかった男が剣の道を極めた先に見たものとは…頂きへと運ぶ一陣の風のごとくさらなる高みを目指す老境の姿を『妻は、くノ一』『耳袋秘帖』の著者が、数々の伝承から着想を得て、軽やかに描いた等身大の人間・卜伝。
▼20世紀に新生した〈宗教学〉を代表する2人が1972年から86年にわたり交わした111通の往復書簡 。 ▼ルーマニア人亡命者、宗教学者、小説家、師弟、そして友として、親しみ溢れる筆致で交わした魂の対話。 宗教学の世界的泰斗ミルチャ・エリアーデと異端の弟子ヨアン・クリアーヌが、1972年から1986年にわたり、母国語ルーマニア語で交わした111通の往復書簡。 エリアーデとクリアーヌは、共に祖国ルーマニアから亡命し、世界を舞台に活躍した宗教学者であり小説家であった。この往復書簡は、書簡を通じた2人の運命的な出会いにはじまり、次第に師弟関係が築かれ、クリアーヌがエリアーデの助言と援助を得て、大成していく軌跡、さらには師を超えゆこうとする師弟間の物語が現われている。 この書簡集はまた、知られざるエリアーデのルーマニア人亡命者としてのアイデンティティと、宗教学者、小説家、そして人として、弟子であり友であったクリアーヌから受けた多大なる影響をも物語っている。 20世紀に新生し、興隆した宗教学は、現代に何を問いうるのか --。2人の異能なる宗教学者の対話から、新たな宗教学の可能性を問う一冊。 序文(マテイ・カリネスク) 編者覚書 往復書簡 1972年8月4日ー1986年1月14日 訳者あとがき エリアーデ = クリアーヌ略年譜 エリアーデ = クリアーヌ著作一覧 人名索引