2016年1月19日発売
「頼みがある。相撲を教えてくれないか?」神様がそう言った。子供の頃から相撲漬けの生活を送ってきた僕が転校したド田舎。そこは何と、相撲好きのカエルの神様が崇められている村だった!村を治める一族の娘・真夏と、喋るカエルに出会った僕は、知恵と知識を見込まれ、外来種のカエルとの相撲勝負を手助けすることに。同時に、隣村で死体が発見され、もつれ合った事件は思わぬ方向へ!?
チベット、ナクチュ。外界から隔離された特別居住区。ハギリは「人工生体技術に関するシンポジウム」に出席するため、警護のウグイとアネバネと共にチベットを訪れ、その地では今も人間の子供が生まれていることを知る。生殖による人口増加が、限りなくゼロになった今、何故彼らは人を産むことができるのか?圧倒的な未来ヴィジョンに高揚する、知性が紡ぐ生命の物語。
「あなたの本当の目的というのは、もう一度人間になること?」 大学生になった春、美綾の家に迷い込んできたパピヨンが「わしは八百万の神だ」と名乗る。はじめての一人暮らし、再会した旧友の過去の謎、事故死した同級生の幽霊騒動、ロッカーでの盗難事件。波乱続きの新生活、美綾は「人間の感覚を勉強中」の超現実主義の神様と噛み合わない会話をしながら自立していく──! 第一章 犬も歩けば 第二章 不穏な幼なじみ 第三章 雉も鳴かずば 第四章 しのびよる影
闇と光に分断されたベドラム・シティーノースサイドには富者が安穏に暮らし、麻薬、犯罪、殺人がはびこるサウスサイドでは貧者が苦しんでいる。豪壮なペントハウスに住む17歳のバレリーナ、赤毛のアンセムは独り淋しくビルの屋上に坐り、無法地帯と化した川向うのサウスを見つめている。華奢な彼女の胸の奥で激しく鼓動するバイオニックの心臓。「今夜も悪漢を成敗しに行かなくては」空を飛び、弾丸のように走り、“スーパーバレリーナ”は暗黒の街に闘いを挑む!