小説むすび | 2016年2月発売

2016年2月発売

やがて海へと届くやがて海へと届く

出版社

講談社

発売日

2016年2月3日 発売

すみれが消息を絶ったあの日から三年。真奈の働くホテルのダイニングバーに現れた、親友のかつての恋人、遠野敦。彼はすみれと住んでいた部屋を引き払い、彼女の荷物を処分しようと思う、と言い出す。親友を亡き人として扱う遠野を許せず反発する真奈は、どれだけ時が経っても自分だけは暗い死の淵を彷徨う彼女と繋がっていたいと、悼み悲しみ続けるがーー。【死者の不在を祈るように埋めていく、喪失と再生の物語】 地震の前日、すみれは遠野くんに「最近忙しかったから、ちょっと息抜きに出かけてくるね」と伝えたらしい。そして、そのまま行方がわからなくなったーー(本文より) すみれが消息を絶ったあの日から三年。 真奈の働くホテルのダイニングバーに現れた、親友のかつての恋人、遠野敦。彼はすみれと住んでいた部屋を引き払い、彼女の荷物を処分しようと思う、と言い出す。 親友を亡き人として扱う遠野を許せず反発する真奈は、どれだけ時が経っても自分だけは暗い死の淵を彷徨う彼女と繋がっていたいと、悼み悲しみ続けるがーー。 【死者の不在を祈るように埋めていく、喪失と再生の物語】

彼方に竜がいるならば彼方に竜がいるならば

出版社

講談社

発売日

2016年2月4日 発売

空のむこうがわに何を見る? ぼんやりとした未来を? なつかしい過去を? それともこの世にあり得ない竜を? これは六つの、道理から外れた夢たちの物語。 空のむこうがわに何を見る? ぼんやりとした未来を? なつかしい過去を? それともこの世にあり得ない竜を? これは六つの、道理から外れた夢たちの 物語。寂しくて切なくて、でも自分ではそれを今ひとつ自覚できていない衰弱 した心。彼らは崖っぷちの人生の中で、奇妙な影に出逢うことで異形の真実と 対面するーーその先にあるものは残酷な運命であり、揺れる不安定な恋であり、 リスキーで見返りのない賭けであり、追い詰められた覚悟であり、やけっぱち の逃避行であり、そして己を見つめ直す選択。生きている理由を死神に問わ れるとき、彼らはその答えを大空に解き放つことができるだろうか……? ドラゴンフライの空 “Dragonfly in the Sky with Gold” ギニョールアイの城 “Eyes of Guignol, or Outside the Castle” ジャックポットの匙 “A Spoon of Jackpot” アウトランドスの戀 “Outlandos d'amour” ヴェイルドマンの貌 “Masque of Veiled Man” ドラゴンティスの雪 “Snows in Dragon's Teeth”

冒険の森へ傑作小説大全(13)冒険の森へ傑作小説大全(13)

出版社

集英社

発売日

2016年2月5日 発売

ジャンルを越え、小説の面白さをとことんまで追求した画期的アンソロジー。第9回配本、第13巻『飛翔への夢』は、古今の飛ぶことを夢見た人間が巻き起こすさまざまな悲喜劇を、長編から掌編まで17編収録! [編集室から] 人はむかしむかし、鳥だったのかもしれない。というのは、たぶん間違いだろう。しかし、飛ぶ夢は人間なら誰でも見たことがあるはずだ。イカロスからライト兄弟までの夢だったのである。が、なにも飛ぶのは飛行機ばかりではない。凧も飛べば鷹も飛ぶ。気球も飛ぶ。人間もタヌキも飛ぶかもしれない。しかし最大の興味は、いちど飛翔したものがどこにどういうふうに着地するか、あるいはしないか、である。 [収録作] 【長編】 佐々木譲「ベルリン飛行指令」 【短編】 水谷準「お・それ・みおー私の太陽よ、大空の彼方にー」 新田次郎「鳥人伝」 戸川幸夫「爪王」 豊田穣「われ特攻に参加せず」 野坂昭如「凧になったお母さん」 城山三郎「死の誘導機」 筒井康隆「五郎八航空」 稲見一良「麦畑のミッション」 椎名誠「ねずみ」 清水義範「翼よ、あれは何の灯だ」 東野圭吾「超たぬき理論」 【掌編】 芥川龍之介「仙人」 阿刀田高「地震対策」 田中光二「ゴースト・フライト」 原田宗典「鳥の王の羽」 本渡章「飛ぶ男」

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