2016年2月10日発売
五年前、東シナ海島嶼上陸訓練で姉を亡くした沖縄新聞記者の山本秋奈は、姉の死の真相を明らかにするため周辺取材を続け、とうとう「冊封使録」の存在に辿り着く。その中の一冊「羅漢」が、姉の死に関わっているというのだ。尖閣の領有権を主張する根拠として中国がたびたび言及するこの古文書には、一体どんな意味があるのか?折しも沖縄では米兵による女子高生強姦殺害事件と、その後の県警の不適切な対応が世論を激化させ、さらに白昼オスプレイが墜落。現場に急行した秋奈が目にしたのは…。米国の思惑と背後に見え隠れする中国。その時、日本政府は??圧倒的リアリティと情報量の大型エンタメ小説。
ロシア・ウラジオストクで外交官の夫が突然、姿を消した。同じく外交官である妻・雪村紗羅(SARA)は、単身現地に乗り込み、必死に夫を捜し続けるが、いくつもの謎に行く手を阻まれ…。次第に、「銀色の闇」に隠された大いなる陰謀に巻き込まれていくー日本とロシア、中国、そして北朝鮮。綿密な取材に基いて、国家の思惑と外交官の本質を暴く!書き下ろし傑作インテリジェンス・ミステリー。
静かな田舎の村にこんこんと湧き出る泉。これに目をつけたのが、新進気鋭のミネラルウォーター会社だった。地元住民たちは村の暮らしが変わることに賛否両論まっぷたつ!平和な村に険悪な空気が漂いはじめるなか、決定票を投じるはずだった議長が問題の泉で不審な死を遂げる。事件の真相を知りたくてうずうずしていたアガサは、渦中のミネラルウォーター会社で広報の仕事を引き受けることに。これであわよくば、年下でイケメンの経営者と仲良くなれるかも!?俄然やる気のアガサは、頑固な村人たちを説得する秘策を練る。ところが、仕事に恋、そして殺人事件の捜査も、一筋縄ではいかないことを思い知る出来事が起き…!?英国ちいさな村の謎シリーズ7巻。