2016年2月22日発売
平凡だけど心優しい、キラキラネームの上原ライト。首席の女警でいつも能面、歩くパソコンこと内田アキラ。警察学校で大きな差のついた新任巡査ふたりは、ターミナル駅の東と西で、人生初の交番勤務を始めるー朝から次の朝まで、24時間の泊まり勤務。ライトは生き残ることができるのか。アキラはやっぱり優秀なのか。ふたりを襲う、あまりにも過酷な試練と陰謀とは?
いよいよお台場に建設されるカジノ場の企画運営を任されたチームは、政府の楽観的な計画を信用せず、世界のどこにもない「おもてなし」カジノを実現すべく奔走する。キーワードは「飲む・打つ・買う」。ニッポンが世界に誇る美食と、エキゾチシズム満点の賭場、そして極上の風俗サービスである。前例主義と省益を振りかざす官僚どもを打ち負かし、夢のカジノは果たして誕生するのか?
金で買われた愛人関係から晴れて恋人同士になった誠二と椿。ラブラブなふたりの前に誠二の元カノが登場!優柔不断な誠二の態度を見た椿は人生初のアルバイト&自立を目指すがそれがまた誠二の心を刺激して…。不器用すぎる男と素直になれない女の濃密ラブストーリー。
イタリア統一、パリ・コミューン、ドレフュス事件…、そしてナチのホロコーストの根拠とされた史上最悪の偽書『シオン賢者の議定書』それらすべてにひとりの文書偽造家が関わっていたとしたら?世界的大ベストセラー『薔薇の名前』のウンベルト・エーコが描く憎しみと差別のメカニズム。
母が誘拐され殺された。遺体は大聖堂のパイプオルガンの演奏台にくくりつけられ、脇にはインクのバケツ。口にはホース、その先には漏斗が。容疑者にされた父の疑いを晴らすべく、ミュンヘン市警の捜査官ザビーネは腕利き変人分析官と犯人を追う。浮かんできたのは、別々の都市の聖堂で、同様に奇妙な殺され方をした女性たちの事件だった。『夏を殺す少女』の著者が童謡殺人に挑む。
寛政四年夏。日本橋から二里西にある戸塚村の外村甚平は、近くの尾張徳川家・戸山下屋敷に御用聞きとして出入りする大百姓。屋敷は敷地面積十三万坪のうちほとんどが庭園。荒れているが、巨大な池に「箱根山」と呼ばれる山、神社仏閣まである。半年後に将軍・徳川家斉が御成になり、この庭を通り抜けるため、屋敷奉行は甚平に、将軍を喜ばせる仕掛けを考えてくれと持ちかける。不思議な滝、怪しい洞窟、お化け屋敷のような町屋。村人を束ね、悪戦苦闘の末、飄逸味あるアトラクションが次々とできあがり、さて、将軍の御成当日ー第7回日経小説大賞受賞。
ヴィクトリア朝屈指のストーリーテラー。シリアスに、ときにユーモラスに語られる、市井の人々が直面する謎、秘密、運命…はたして結末は!?「探偵小説の父」が贈る、味わいの異なる5つの物語。