小説むすび | 2016年7月発売

2016年7月発売

拾った女拾った女

幻の傑作ノワール、登場 ローレンス・ブロック絶賛! 哀しみ色の街で 破滅へとひた走る愛ーー。 「直球ど真ん中のノワールと見せかけて、 実は読者の手元で変化する曲球」--若島正 「チャールズ・ウィルフォードより優れた クライム・ノヴェルなんて誰にも書けない」 ーーエルモア・レナード 「ディヴィッド・グーディスのロマンティシズム、 ホレス・マッコイの手になる疎外された除け者たちの肖像、 チャールズ・ジャクソンが「失われた週末」で描きだした 酒浸りの人生。本書はその鮮やかな融合だ」 ーーウディ・ハウト (『Pulp Culture』『Neon Noir』著者) サンフランシスコ、夜。小柄でブロンドの 美しい女がカフェに入ってきた。コーヒー を飲んだあと、自分は文無しのうえハンド バッグをどこかでなくしたという。店で働 くハリーは、ヘレンと名乗る酔いどれの女 を連れ出し、街のホテルに泊まらせてやる。 翌日、金を返しにやって来たヘレンと再会 したハリーは、衝動的に仕事をやめヘレン と夜の街へ。そのまま同棲を始めた二人だ ったが、彼らの胸中に常につきまとってい たのは、死への抗いがたい誘いだった。巨 匠初期の傑作遂に登場!〈解説・杉江松恋〉

冒険の森へ傑作小説大全(18)冒険の森へ傑作小説大全(18)

出版社

集英社

発売日

2016年7月5日 発売

ジャンルを越え、小説の面白さをとことんまで追求した画期的アンソロジー。 第14回配本となる第18巻「暗黒の街角」は、馳星周の言わずと知れたノワールの名作「不夜城」を筆頭に、 新旧のヤクザ小説の傑作13編を収録! 本当の男の美学に酔える一冊! ●編集委員/逢坂剛 大沢在昌 北方謙三 船戸与一 夢枕獏 [編集室から] ヤクザ小説の巻である。 「いいヤクザ」「フツーのヤクザ」「悪いヤクザ」をほどよく配列しよう、というのが当初の発想だった。 が、甘くなかった。 「いいヤクザ」の小説はいくらでもあるのに、「悪いヤクザ」の名編は少ない。 愚考するにヤクザ小説でリアリスムを貫徹しても感動を呼ぶ小説にならぬのだろう。 とはいえ馳星周長編には「いい人」はいない。 この長編で「背徳」の沼の感覚にひたっていただきたい。 [収録作] 【長編】 馳星周「不夜城」 【短編】 長谷川伸「関の弥太ッペ」 有馬頼義「貴三郎一代」 河野典生「ゴウイング・マイ・ウェイ」 安部譲二「プロフェッショナル・トゥール」 花村萬月「笑う山崎」 石田衣良「エキサイタブルボーイ」 浅田次郎「ラブ・レター」 【掌編】 かんべむさし「ドス」 夢枕獏「あんまさまおおいに驚く」 清水義範「極道温泉」 大沢在昌「気つけ薬」 子母沢寛「座頭市物語」 ◇解説/北方謙三 解題/香山二三郎

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