小説むすび | 2016年8月25日発売

2016年8月25日発売

ブラインド・マッサージブラインド・マッサージ

出版社

白水社

発売日

2016年8月25日 発売

ジャンル

茅盾文学賞受賞作品  「金ができたら、故郷に帰って店を開こう」--盲人はみな同じ理想を抱いている。南京の「沙宗キマッサージセンター」は、その名のとおり、沙復明と張宗キが共同出資して開いた店だ。出稼ぎ労働で苦難をともにした二人は、「半分ずつ」とはいえ、いまやどちらも「店長」だ。ある日、沙復明のもとに、かつての同級生・王先生が職を求めてやってくる。彼は天生のマッサージ師だが、開業を急ぐあまり株に手を出し、せっかく貯めた資金を失っていた。駆け落ち同然で連れてきた恋人・小孔との仲も、新しい環境のなかでぎくしゃくし始める。同僚のマッサージ師たちの人生もさまざまだ。少女時代、全盲でありながらピアノの名手だった美貌の都紅。完全に失明してしまう前に、愛する人との婚礼を目に焼きつけたいと願う金嫣。無口な青年・小馬は、初めて芽生えた恋愛感情に戸惑いを隠せない……。  ふとしたことで、平穏に思えた日常にさざ波が立ち、やがて大きなうねりとなって、盲人たちはそれぞれ人生の決断を迫られることになる。暗闇の中、ひと筋の光明を求め、懸命に生きる姿が胸を衝く。  中国の実力派作家による、20万部ベストセラー傑作長篇。映画化原作。

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