小説むすび | 2016年8月発売

2016年8月発売

幻栄幻栄

著者

杉山実

出版社

BookWay

発売日

2016年8月7日 発売

北海道の釧路から田代彩乃、九州から下条香織も同じく、東京の看護学校にやって来た。 二人は仲良しで、学業に頑張ったが、卒業と同時に彩乃は自分の顔を整形して、綺麗に成ろうとして、先輩の児玉愛子に勧められてデリヘルのバイトを始めた。 お金が貯まると整形をして病院を変わる彩乃、看護学校時代とは見違える容姿に変貌していた。 しばらくして、下条の誘いで彩乃はKTT病院に来た。 驚く香織、二人の年齢は三十歳、結婚を焦る二人の前に上場企業の御曹司加納敏也が、スキーの怪我で入院して彩乃を好きに成る。 敏也の家庭は、真面目一筋の家庭で、風俗で働いていた事が暴露されると、破談に成る彩乃は隠すが、デリヘル時代から交際が続いていた橘郁夫とは、バイトを辞めても付き合って六年が経過していた。 露見を恐れた彩乃は、郁夫と決別して敏也と結ばれるが、嫉妬に狂う香織は彩乃の過去を暴こうとする。 その香織の行動に疑問を持った旅館の仲居吉永富子と息子明夫が、知ってしまった事が過去の事件を呼び起こす。 静岡県警、佐山次郎、野平一平、美優の活躍シリーズ

魔法がとける前に公爵と魔法がとける前に公爵と

准男爵令嬢ベラは、考古学者である父親に連れられて、中近東で育った。父が病に倒れ、「エイルウィンを探しだせ。地図を見つけるんだ。半分はおまえのもの……ファラオの宝」と言い残し、この世を去ったのは1年前。やっとの思いで英国へ帰郷したが、エイルウィンなる人物は見つからず、弟妹を学校に通わせるためお金を稼がねばと職さがしをするも、英国式のマナーが身についていないためうまくいかない。 意気消沈して過ごしていたある日、ベラの家に亡き父の古い知り合いだという貴婦人レディ・ミルフォードが訪ねてきた。そしてエイルウィンは父の考古学仲間で、かつて発掘場所で墓荒らしに襲われて亡くなったと知らされる。また、エイルウィン公爵の息子、五代目公爵マイルズがエジプト学者になっており、資料を整理するキュレーターを必要としているので志願してはどうかと勧めてくれ、面接用のドレスときれいな赤い靴を持たせてくれた。 こうしてロンドンの公爵邸を訪ねたベラは、社交嫌いで気難しいマイルズに最初は追い返されそうになるが、彼は幼いころ彼女と出会っていたことを思いだした。また、父の死についてベラがなにか手がかりを持っているのではと考えて雇うことを決める。ベラは公爵邸で住み込みで仕事をしながら、ファラオの宝の地図を探そうとするのだが……果たして地図は見つかるのか? マイルズはベラに心を開くのか?大好評、《シンデレラの赤い靴》シリーズ第四弾。

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