小説むすび | 2016年発売

2016年発売

水底の棘 法医昆虫学捜査官水底の棘 法医昆虫学捜査官

出版社

講談社

発売日

2016年8月11日 発売

水死体からも「虫の声」は聞こえるのか!?第一発見者は、法医昆虫学者の赤堀涼子本人。東京湾の荒川河口で彼女が見つけた遺体は、虫や動物による損傷が激しく、身元特定は困難を極めた。絞殺後に川に捨てられたものと、解剖医と鑑識は推定。が、赤堀はまったく別の見解を打ち出した。岩楯警部補はじめ、捜査本部は被害者の所持品から、赤堀はウジと微物から、それぞれの捜査が開始された! 第一発見者は、法医昆虫学者の赤堀涼子本人。東京湾・荒川河口の中州で彼女が見つけた遺体は、虫や動物による損傷が激しく、身元特定は困難を極めた。絞殺後に川に捨てられたものと、解剖医と鑑識は推定。が、赤堀はまったく別の見解を打ち出した。捜査本部の岩楯警部補と鰐川は、被害者の所持品の割柄ドライバーや上腕に彫られた変った刺青から、捜査を開始。まず江戸川区の整備工場を徹底して当たることになる。他方赤堀は自分の見解を裏付けるべく、ウジの成長から解析を始め、また科研から手に入れた微物「虫の前脚や棘」によって推理を重ねていった。岩楯たちの捜査と赤堀の推理、二つの交わるところに被害者の残像が見え隠れする! 第一章 夏からの知らせ 第二章 刺青が招いた街 第三章 シングルマザーの決意表明 第四章 水底の毛虫たち 第五章 O型の幸運

お父さんと伊藤さんお父さんと伊藤さん

出版社

講談社

発売日

2016年8月11日 発売

34歳のフリーター・彩はバツイチの54歳・伊藤さんと同棲している。ある日、彩のもとに兄から「お父さんを引き取ってくれないか」との依頼が。彩は申し出を拒むが、74歳の父は身の回りの荷物を持って、部屋にやってきてしまった。父は「この家に住む」と譲らない。その日から六畳と四畳半のボロアパートでぎこちない共同生活が始まった。誰にでも起こりうる家族問題を、笑いと緊張の絶妙なタッチで描く傑作。 上野樹里主演、タナダユキ監督で2016年秋映画公開! 34歳のフリーター、彩はバツイチの54歳・伊藤さんと同棲している。ある日、彩のもとに兄から「お父さんを引き取ってくれないか」との依頼が。彩は申し出を拒むが、74歳の父は身の回りの荷物を持って、部屋にやってきてしまった。 伊藤さんの存在を知り、驚く父。それでも「この家に住む」と譲らない。その日から六畳と四畳半のボロアパートでぎこちない共同生活が始まった。ところが父にはある重大な秘密が……。 誰にでも起こりうる家族問題を、笑いと緊張の絶妙なタッチで描く傑作。 第8回小説現代長編新人賞受賞作。 選考委員を満場一致でうならせた「家族小説」。 思わず家とは何かを考えさせられた。角田光代 台詞の上手さは出色。石田衣良 安心して読める文章力。伊集院静 登場人物の体温を感じた。杉本章子 テンポよく読めた。花村萬月

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