2017年1月13日発売
“この頃、お江戸に流行るもの 地震、大水、船幽霊”本所、深川に貼られた怪文書の探索に出た隼新八郎。時同じく伊達藩の御用船が海賊に襲撃される。船上に幽鬼のごとき女を縛り、鬼火が舞っていたという海賊船。怪文書に込められた怨嗟、海賊船の正体とは?水路の町「江戸」に蠢く陰謀と新八郎の闘いは!?
落ち目になったカリスマシェフのイタリアン、職人の結束の綻びに揺れるオーダーシャツテーラー、強引な買収危機に瀕した老舗ホテルー。“高級”で売る業種をターゲットにした気鋭ファンドのボス藤浪と新人古武士は、「人生を豊かにする贅沢」のみを買う。だが、窮地の企業を救う彼らの前に因縁の男が立ちはだかる。
新興宗教団体にかかわる事件で警視庁が緊張に包まれる中、都内近郊ではスズメバチが人を襲う事故が連続して発生。中には、高速道路を走る車内に蜂が放たれるという悪質な事例も。平穏な日常を脅かす小さな「兵器」に、窓際警部補・須藤友三と動物大好き新米巡査・薄圭子の「警視庁いきもの係」コンビが立ち向かう。
警視庁特別潜入捜査班:組織犯罪摘発のため、警視庁が密かに設立した“非合法”潜入捜査班。ジェネリック薬品を巡る不正と巨大な利権を告発しようとした内部告発者が失踪した! 「つつみんシアター」の劇団員として暮らす田宮一郎たちは、医薬品の検査組織「日医検」、イチマル製薬への潜入捜査を命じられる。巨大な金に蠢く人間たち。陰謀を、白日のもとにさらせ!傑作『ACT 警視庁特別潜入捜査班』シリーズ待望の第2作目! 警視庁特別潜入捜査班:組織犯罪摘発のため、警視庁が密かに設立した“非合法”潜入捜査班。 ジェネリック薬品を巡る不正とその巨大な利権を告発しようとした内部告発者が失踪した! 下北沢の「つつみんシアター」の劇団員として暮らす「田宮一郎」を中心に集められたメンバーは、医薬品の検査組織「日医検」、イチマル製薬への潜入捜査を命じられる。 製薬会社の権力とその金の背後に蠢く人間たち。巨大な陰謀を、白日の下にさらせ! 傑作『ACT 警視庁特別潜入捜査班』シリーズ、待望の第2作目刊行! 文庫オリジナル プロローグ 第1章 第2章 第3章 第4章 第5章 第6章 エピローグ
この短編ミステリがすごい!本格ミステリ作家クラブ厳選、冒頭からラストまで一気に読ませる傑作アンソロジー。選ばれたミステリの匠は、麻耶雄嵩、中田永一、滝田務雄、里見蘭、小島達矢、岸田るり子、鳥飼否宇、乾くるみ、乾緑郎、七河迦南、戸川安宣の11人。スリリングな読書体験をぜひ!
京都西陣にあるシェアハウスに住むのは、悩み多き、トラウマを抱えた住人たち。死亡事故を起こした元自動車販売会社の営業マン、不倫相手のために犯罪寸前のOL、過去の恋愛を隠し続ける老人……。そんな“ワケあり”住人たちの心に、ズケズケと踏み込む、就活連敗中女子大生の有村志穂。このお節介は吉と出るか凶と出るか。超ド級のキャラクター・志穂の振る舞いから、もう目が離せない プロローグ 第一話 泣いた雛人形 第二話 でんでん虫 第三話 ムーンライト・セレナーデ エピローグ
魚之進を襲った同心・丸川重三郎は謎の自死を遂げる。重三郎自害の裏事情を知っているかの如く、南町奉行・筒井和泉守は抜け荷捜査の強化を部下たちに速やかに指示した。兄の死の真相に近づく魚之進の行く手を、珍料理を巡る難事件が阻む。大人気の食捕物帖、美味しさ垂涎面白さ最高潮!
浅間山大噴火に身を挺して闘った半四郎と浅間の山守、聊異斎・捨吉の生死は杳として知れない。噴火後、大飢饉が起き江戸は一揆に襲われた。怪異を辿る流浪の旅は終わるのか?不幸な網子の船幽霊など、噴火前年の怪異探索行を寂寥と味わいに満ちた筆致で記す大河伝奇時代小説、感動の最終巻。
不朽の名作冒険小説、待望の文庫化! 塔に幽閉された仮面の男の秘密、パリを恐怖に陥れる悪党との戦い、そして陰謀……。異国からやって来た少女が真相に迫る! 多くの読者の心をつかみ続ける田中芳樹作品の面白さ、ここに凝縮!! 時は1830年、冬のパリ。 カナダから来た少女コリンヌは 父の不名誉を拭うため 「ライン河までいき、双角獣(ツヴァイホルン)の塔に幽閉されている 人物の正体をしらべよ」という老伯爵の難題に挑む。 塔の仮面の男は死んだはずのナポレオン!? 酔いどれ剣士、カリブの海賊王、若き自称天才作家と共に 少女は謎に満ちた冒険の旅へ。 大冒険、波瀾万丈、恐ろしい陰謀、ドラマチックな剣劇、 大いなる秘密、暗躍する悪党、ロマンスーー こういった言葉のどれか一つでも気になる人は、 ぜひこの『ラインの虜囚』を読んでいただきたい。 何故なら、そうした要素がすべて詰まった、 珠玉の歴史冒険小説だからだ。--二階堂黎人(解説より) 第一章 コリンヌは奇妙な命令を受け パリで勇敢な仲間をあつめる 第二章 コリンヌは東へと馬を走らせ 昼も夜も危険な旅をつづける 第三章 コリンヌはライン河に着き 四人で百二十人の敵と戦う 第四章 コリンヌはライン河を渡り 双角獣(ツヴァイホルン)の塔までたどりつく 第五章 コリンヌは塔に登って 謎の虜囚の正体を知る 第六章 コリンヌはパリに帰り 意外な真相に直面する 読者の皆さんへ(ミステリーランド版) ノベルス版あとがき 解説 二階堂黎人
家臣同士の領地争いに怒った越後の長尾景虎は、出奔し、山の者の許へ身を寄せる。景虎の命を狙い、武田最凶の忍びたち、さらに北条の風魔が動き出す。無坂らは景虎の命を守るべく、死闘に身を投ずる。驚天動地の争いの中、南稜七ツ家が現れる。ファン待望のシリーズ第3弾、開幕! 序 第一章 再会 第二章 景虎出奔 第三章 龍穴 一 第四章 龍穴 二 第五章 狐道
武田の山本勘助とともに今川の織田攻めに同行した無坂は、桶狭間の戦いで、義元の死を目の当たりにする。勘助の予想を覆す織田信長の台頭。翌年、甲斐の虎と越後の龍は、雌雄を決すべく、川中島で激突する。山の者・無坂、月草らを巻き込み、里の争いはいつ果てるとも知れず続く……〈文庫書き下ろし〉 第六章 桶狭間 第七章 幻庵一節切 第八章 川中島 第九章 歩き巫女 第十章 流離
東京湾に係留されている「宗谷」の 船室で腐乱死体が発見された。東京水上警察は現場に急行するが、湾岸署との捜査権争いに負け、熱血刑事・碇拓真はい きり立つ。最大級の台風が迫る中、都政に絡む陰謀の存在を掴む碇。暴風荒れくるう東京湾で、命がけの闘いが始まる! 東京湾に係留されている「宗谷」の 船室で腐乱死体が発見された。東京水上警察は現場に急行するが、湾岸署との捜査権争いに負け、熱血刑事・碇拓真はいきり立つ。最大級の台風が迫る中、都政に絡む陰謀の存在を掴む碇。暴風荒れくるう東京湾で、命がけの闘いが始まる! プロローグ 第一章 密室 第二章 発生 第三章 談合 第四章 上陸 第五章 首都水没 第六章 殉職 エピローグ
妻子と別れ一人で暮らす作家の中谷は、ある夜、コンビニの前で酔った女を助ける。連れて帰った部屋で女が語ったのは幼いころの不可思議な記憶。中谷はその過去を辿ることになる。同じころ一人の青年が幼少期の「恩人」を探し出そうとしていた。三人の孤独が交錯し「家族」の真の意味を問い直す傑作ミステリー! 第一章 スパイ学校の子供達 第二章 殺人の記憶 第三章 ハーレムの親子 第四章 黄金の里
29歳の葉太はある目的のためにニューヨークを訪れる。初めての一人旅、初めての海外に、ガイドブックを暗記して臨んだ葉太だったが、滞在初日で盗難に遭い、無一文に。虚栄心と羞恥心に縛られた葉太は、助けを求めることすらできないまま、マンハッタンを彷徨う羽目に……。決死の街歩きを経て、葉太が目にした衝撃的な光景とはーー。 太宰治『人間失格』を愛する29歳の葉太。初めての海外、ガイドブックを丸暗記してニューヨーク旅行に臨むが、初日の盗難で無一文になる。間抜けと哀れまれることに耐えられずあくまでも平然と振る舞おうとしたことで、旅は一日4ドルの極限生活にーー。命がけで「自分」を獲得してゆく青年の格闘が胸を打つ傑作長編!
旅の途中で道に迷ったサエバ・ミチルとウォーカロンのロイディは、高い城壁に囲まれた街に辿りつく。高貴な美しさを持つ女王・デボウ・スホの統治の下、百年の間、完全に閉ざされていたその街で殺人が起きる。時は二一一三年、謎と秘密に満ちた壮大な密室を舞台に生と死の本質に迫る、伝説の百年シリーズ第一作。 旅の途中で道に迷ったサエバ・ミチルとウォーカロンのロイディは、高い城壁に囲まれた街に辿りつく。高貴な美しさを持つ女王、デボウ・スホの統治の下、百年の間、完全に閉ざされていたその街で殺人が起きる。時は2113年、謎と秘密に満ちた壮大な密室を舞台に生と死の本質に迫る、伝説の百年シリーズ第一作。
薬屋・地獄堂でくつろぐてつしたちは、三田村巡査に出くわし腰を抜かす。三田村の背後に血みどろの少女が立っていたのだ。上院町内では女子高生を狙った連続殺人事件が起きたばかり。その少女は二番目の被害者、まり子の霊だった。三田村はどこで霊に取り憑かれてしまったのか。肝試しさながらの“捜査”が始まる!
彫刻家であり詩人でもある土方久功は、ミクロネシア研究の民族誌家としてもすぐれた仕事を残している。しかし久功の最も貴重な遺産は関東大震災の前年から死の5日前まで55年にわたって書き続けられた日記であろう。残された膨大な日記を一字一句翻刻し、久功の喜び、苦しみ、悲しみを共にする中から立ち上がってくるのは、自己に忠実に生きようとした男の清々しさであり、読む者の知的好奇心を刺激してやまないその生き方である。 まえがき 序章 土方久功との「出会い」 第1章 伯父・土方久元と祖父・柴山矢八 第2章 幼年から青年時代へ 第3章 死の影 第4章 久功の恋(1)--南洋へ発つまで 第5章 憧れの南洋へーーパラオの生活 第6章 孤島に生きて 第7章 再びパラオへーー丸木俊と中島敦 第8章 久功の恋(2)--南洋で 第9章 戦時下の日本へ 第10章 ボルネオから土田村へ 第11章 戦後東京の生活 第12章 パラオ、サタワル島の人々との交流 終章 栄達、名誉を求めぬ一生 あとがき 土方久功略年譜