2017年11月17日発売
とある地方都市で市役所勤めをしているタカコ。 彼女の実家は商店街にあるウチダ書店だが、最近、客足は途絶えっぱなし。 かつて栄えていたこの商店街は、いまやシャッター街も同然なのだ。 そんな瀕死の商店街に、10代で家を出たタカコの妹、ショーコが突然帰ってきた。 臨月のお腹を抱えて……。 東京でカリスマ店員として働いていたショーコが、商店街再興を目指して動き始める。 託児所の企画、商店街をあげてのファッションショー、大学生ステイ受け入れや、マンスリーショップの運営。 商店街で生まれたショーコの娘、街子も商店街とともにすくすく育っていく。 ショーコの活躍で一時的に賑わいを取り戻したかに見えた商店街だったが、それも束の間。 個人の努力ではどうにもならない、思いもよらぬ結末が待ち受けていた。 山内さんが地元、富山の商店街を徹底取材。 なぜ商店街がさびれていくのか、それを止めるためにどんなことができるのかを 真摯に考えながら書いた、社会派エンタメ小説です。
74歳、ひとり暮らしの桃子さん。夫に死なれ、子どもとは疎遠。新たな「老いの境地」を描いた感動作!圧倒的自由!賑やかな孤独!63歳・史上最年長受賞、渾身のデビュー作!第54回文藝賞受賞作。
殺人事件の濡れ衣を着せられた警部・高頭冴子。自分の無実を証明できる目撃者の少年を連れて逃げ続ける彼女に、逆転の目はあるのか!?どんでん返しの帝王が贈る、息をもつかせぬノンストップ・ミステリー。
誰もが六つの魔法を使える世界。五体六法満足に生まれなかった者は「魔欠落者」として蔑まれていた。収納魔法しか使えないエイルは父親に売られる。しかも、唯一使える収納魔法さえ、収納力が大きいだけで状態維持や時間停止効果のない出来損ない魔法だった。そのため、売られた先の店も追い出されてしまう。そんなエイルは、魔欠落者の少年ルークと出会い「魔欠落者が幸せに暮らせる場所」を探し始めー。第5回ネット小説大賞受賞作。