2017年2月15日発売
若返りの秘薬を盗んだ者への懸賞金をかけた貼り札が江戸市中に貼り出され、将軍の耳にも入る。そんなこととは露知らず、隠した秘薬で若さを愉しむ隠居老人・小六を突然に襲ったぎっくり腰。罹った町医者から連続不審死の話を聞きつけ、不甲斐ない新米同心の孫の手柄を作ってやろうと発奮する小六だったが…。
成績優秀かつクールな竜王創也と、ごく普通の少年ながら、もし山で遭難しても必ず生還しそうな内藤内人。二人はコンビニ商品券一千万円分がかかったバトルゲーム「WATER WARS」で勝利を目指す。戦う相手は伝説のゲームクリエイター、栗井栄太ほか、強敵ばかり。知恵と勇気と冒険の傑作ジュブナイル。
その名もデロス(不可能)・キューブなる立方体に人質が閉じ込められた!開かずの扉をひらくヒントは“(-1)×(-1)”。絶望を抱えたマイナス思考のテロリストに挑む天才少女・浜村渚は、ヒントに隠された「マイナスの魔法」に気が付いた!はたして人質を救う数学的名案を導き出せるのか。数字が爆ぜる全4編+おまけ付き。
百年の間、外部に様子が伝えられたことのない宮殿より取材許可を得て、伝説の島を訪れたミチルとウォーカロンのロイディ。一夜にして海に囲まれたと言い伝えられる島には、座標システムも機能しない迷宮の街が広がり、かつて会った女性に酷似した女王がいた。あらゆる前提を覆す、至高の百年シリーズ第二作!
過労死のリスクを数値化して予防できる画期的新技術が、文科省研究公正推進室による最終評価段階を迎えていた。評価担当者・水鏡瑞希は周囲の反対を押し切り、財務省の若手官僚にまつわる実例を探る。ブラック企業並みの劣悪環境を野放しにする霞が関は変われるのか?文科省官僚も注目する傑作ミステリー。
総理大臣官邸にプラスチックのコインを投げつけていたホームレスは、IRを誘致し町おこしをと気炎を上げ、総理の指南役とまで呼ばれていた元名物町長・鈴木一郎だった。日本初のIRは、5年前、土壇場で総理大臣・松田勉のお膝元に持って行かれていた。彼を破滅に追いやった誘致失敗の裏に何があったのか!?東西新聞社の編集局次長・結城洋子は、特別取材班を組み、IRやカジノの問題を徹底的に追及しようとするがー。
東京・立川で発生した女子高生モデル殺人事件。昇進を懸け、一心不乱に捜査する刑事の兄と、独自の情報網と行動力で解決しようとする高校生の妹。だが、ふたりを待ち受けていたのは驚愕の結末だったー。家族と仕事の在り方を問う、緊迫のサスペンス!
二十世紀文学の最高峰と言われる、プルースト『失われた時を求めて』。この大作に挑戦するには、まばゆい日差しのもと、ゆったりとした時間が流れる夏休みが最適だー。本書は、現代フランスを代表するプルースト研究者、作家などが、それぞれの視点から『失われた時を求めて』の魅力をわかりやすく語った、プルースト入門の決定版である。
“尖閣上空で自衛隊のF15が中国民間機を撃墜”中国当局は一方的な情報配信の後、救助を口実に尖閣諸島の実効支配を仕掛けてきた。一方、常念寺総理を乗せた政府専用機は、インド上空で強力な電波妨害により通信不能に。さらに機体を何者かに占拠される!専用機乗員の舞島ひかるはイーグルパイロットの姉茜に助けを求めるがーリアルな危機と圧巻の航空アクション!
“世界中の大量殺人の裏には、人を操るゲームマスターという異能者が潜んでいる”警視庁生活安全部の女刑事鷲尾の話を、国立署の晴山旭は一笑に付した。米軍の銃器横流し事件を単独で追う彼にはあまりに荒唐無稽な話だった。だが、参考人の事情聴取に訪ねた高校の校舎から突然、銃声が!階段を駆け上った晴山を凄惨な光景が襲い…。熱血刑事に迫る、最大の危機とは!?
浅見光彦のもとに届いた一通の招待状。それは、芸能界の大物加堂孝次郎が箱根の別荘で開く晩餐会の案内だった。そこでは二年続けて不審な死亡事故が起きていた。浅見への依頼は不吉な事態を阻止してほしいというのだ。今をときめく十二人のスターが顔を揃える中、パーティーは始まった。しかし加堂の姿はなく、俳優の永井が毒殺される。悪夢の一夜の始まりだった…。
神田堀八丁堤で菱垣廻船問屋の番頭が殺された。臨時で定町廻り方となった北町奉行所平同心の日暮龍平は、早速、探索を引き継ぐが難航する。同じ頃、倅の俊太郎を地廻りから救ってくれたお篠に出会う。お篠の夫は彼女を描いた錦絵が評判の絵師だった。ところが、番頭の遺品にその錦絵が見つかるや、お篠の過去に捜索の手がー秘した哀しみが涙を誘う万感の時代小説。
恩返しのため、十五年前に潰れた小間物問屋『紅屋』の内儀おとせを捜して欲しいと小間物屋『香美堂』の義兵衛は頼んだ。矢吹平八郎は、おとせと一緒に目撃された浪人・夏目左内を捜し出すが、人違いだと一蹴される。手掛かりは『紅屋』が潰れた背景にあった!?やがて、夏目が思わぬ行動に出て…。萬稼業・平八郎の人助けの顛末とは?人気沸騰、人情時代小説!
日本橋小舟町“福寿”の料理は人を元気づけると評判だ。その店を十歳の少年連太郎と下男勘助が訪れた。女将のお園が出した“親子飯”と“親子雑煮”に感激し、二人は事情を語り出す。父の乱心によるお家取り潰しで、一家離散となった連太郎。江戸で見かけられた生みの母を捜しに信州の養家から出てきたというー。健気に悩み惑う少年を、お園の温かな料理が導いていく。
南町奉行所で冤罪事件が続発、一方で捕縛した者をすぐに放免するなど、その放埒で非道な振る舞いが市井で噂されていた。不審を抱いた闇の始末人千坂唐十郎は、牢屋同心と差し入れ屋が囚人から賭賂を欺し取っていたと見抜く。さらには女囚を食い物にしている疑いも浮上、罠に嵌まった大店の内儀が自害する悲劇まで起き…。裁かれぬ悪に、唐十郎の怒りの刃が唸る!
上覧剣術大試合開催を知るや、佐渡を出立して越後に修行の場を移した清之助は、長岡へ向かう途次、討手に追われる姉弟と出会う。彼女らは村上藩の内紛を報せる密書を父に託され、江戸に向かう道中だという。次々に押し寄せる刺客を迎え撃った清之助は、姉弟を江戸に送り届けるべく、策を巡らす。その春、江戸では惣三郎の驚くべき宣言が、一同を当惑させていた!
クガノ・リュネア。トルバス神曲学院の生徒でありながら、精霊嫌いを公言する孤独な女生徒。そんな彼女にフォロンは自分と通じる影を見る。そしてリュネアにつきまとう、血の様に赤い鬣を持つ馬型の精霊の存在。さらに街でささやかれる奏始曲の噂…。この三つが結びついたとき、コーティカルテとフォロンは過去の因縁と、隠された企みに遭遇する!クリムゾンシリーズ待望の6巻!
嫁を名乗る魔導書の少女・ソラスや仲間とともに、地方都市で楽しく暮らしていたコウタ。転生の時手に入れたログインボーナスのおかげで、日々強力な魔法を獲得し、いつの間にかとんでもない戦力を持つようになっていた。様々な魔法を覚えては使いこなしていくコウタは、ついには人類の敵である魔神まで倒してしまえるようになる。そんな彼のことを周囲が放っておくはずもなく、コウタはさらに名声を博するようになっていくが…!?-新たな魔法やスキルも大充実してお贈りする、寝て起きるだけで成り上がる物語、第3弾!!