小説むすび | 2017年3月発売

2017年3月発売

猫道 単身転々小説集猫道 単身転々小説集

出版社

講談社

発売日

2017年3月14日 発売

失礼ですが御主人は? 収入は? 本籍地は? 保証人は? バブル後期の東京で“単身女性の安全な住まい”を求めて漂流する長編「居場所もなかった」に加え、後の“家族”キャト、ドーラ、ギドウ、モイラ、ルウルウをめぐる住居転々の短編。さらに不意の別れを描く「モイラの事」、その悲しみを越える単行本未収録の「この街に、妻がいる」、作者と猫の書き下ろし近況エッセイ二編も収録。 私は猫と出会ってこそ人間になった。 猫を知らぬころの悲しみと知ってからの喜怒哀楽をひとつながりに眺めて、笙野文学の確かな足跡を示す作品集。 <内容紹介> 失礼ですが御主人は? 収入は? 本籍地は? 保証人は? あなたは大家さんから好かれない、……学生専用となるワンルームを追われる独身中年女性、どこにも属せない無名作家が……イラク戦争下、バブル後期、家賃高騰中の東京において、“女性の安全なひとり住まい用ワンルーム”を求めて漂流する、絶版十五年ついに“復刊”の長編に加えその後の“家族”との出会い、キャト、ドーラ、ギドウ、モイラ、ルウルウを巡る住居転々の短編。 川端賞候補作「増殖商店街」、ふいの別れを描く「モイラの事」、その悲しみを越える、記念号掲載の未収録作品「この街に、妻がいる」さらに、書き下ろしお馴染み作者と猫の近況報告エッセイ二編収録。 猫をしらぬころの悲しみと知ってからの喜怒哀楽をひとつながりに眺める。「私だけが知っている、本屋にろくに置いてないけと大好きな」作家の恍惚、悲嘆、超克の猫出世街道。 <目次> 前書き 猫道、--それは人間への道 冬眠 居場所もなかった 増殖商店街 こんな仕事はこれで終りにする 生きているのかでででのでんでん虫よ モイラの事 この街に、妻がいる(単行本未収録作品) 後書き 家路、--それは猫へ続く道  解説:平田俊子/年譜・著書目録:山崎眞紀子 前書き 猫道、──それは人間への道 冬眠 居場所もなかった 増殖商店街 こんな仕事はこれで終りにする 生きているのかでででのでんでん虫よ モイラの事 この街に、妻がいる 後書き 家路、──それは猫へ続く道 年譜  山崎眞紀子 著書目録  山崎眞紀子

出版社

講談社

発売日

2017年3月15日 発売

網走の遊郭「宝春楼」へやってきた八重子は、知人に預けた最愛の息子の死により、いつかこの遊郭の頂点にたつことを誓う。裕福な生活を送っていた麟太郎は、己の甘い考えによりタコ部屋に送られることになり、人生が一変する。北の果ての大地で、貧しさに打ち震えながら生きる二人の女と男は、たくましく己の人生を切り拓いていく。 上原沙矢は、一人特急オホーツクにのり網走を目指していた。遠距離恋愛中の恋人が隣にいるはずだったが、急な仕事で来れなくなってしまったのだ。沙矢は途中にある金華駅で「常紋トンネル殉難者追悼碑」を、そして網走で出会ったある本により、北の大地にいきた女と男の人生を知ることになる。 大正三年。八重子は一人息子の太郎を知人にあずけ、遊郭「宝春楼」で働くために東京から網走へ向かっていた。本州と北海道を繋ぐ青函船の中で、一人の青年と出会う。この青年とはのちにも巡り会うが、そんなこととはお互い想像もせず、それぞれの行き先へ散っていく。 初見世も終わったある日、知人からの手紙を同じ遊郭の百代に読んでもらった八重子は、太郎が死んだことを知る。この日から八重子は変わる、何が何でもトップにたつのだとーー。 青函船で八重子と出会った白尾麟太郎は、どういう運命の巡り合わせか、タコ部屋で働くことになる。それまでの裕福で満ち足りた生活とは一変し、生きのびることで精一杯だった。 八重子と麟太郎は過酷な運命にさらされながらも、己の生きる意味を見いだしていく。 そんな彼らの生き様を知った沙矢も、自分の生き方に一筋の光を見いだすのだった。

誉れ高き勇敢なブルーよ誉れ高き勇敢なブルーよ

出版社

講談社

発売日

2017年3月15日 発売

惨敗したW杯から三年。苦戦する日本代表を立て直すため、新たな監督探しを託された望月は、かつてマスコミのリークで契約に失敗した過去を持つ。サッカー協会、記者、代理人、選手ーー複雑な思惑が渦巻くなか、タフな交渉を続ける望月だが、妨害の裏には驚くべき黒幕がいた。迫真のスポーツサスペンス! 「W杯の勝敗の裏に、これだけの熾烈な闘いがある。そのドラマにすっかり魅せられた」--セルジオ越後<サッカー解説者> 「人間の真実に迫る、野心的な作品。登場人物のモデルが誰なのかを想像して読む楽しみも格別!」(神奈川県・40代・男性) 「主人公を妨害しているのは誰か?誰が監督になるのか?二つの謎がどう解決するか、時間を忘れてミステリーにのめり込んだ」(埼玉県・40代・女性) 「手に汗握り読み進めた。ワールドカップを見る視線が、これまでとまったく変わりそう」(兵庫県・30代・女性) 「疾走感にあふれた代表監督選考の過程。どのようなゴールを迎えるのか、最後まで一気に読んだ」(埼玉県・20代・男性) 「スポーツ界の光と影。権力争いの影を描く著者の筆力がすごい!」(広島県・30代・男性) 「苦しいときこそがんばれ」という愚直な言葉に感動。スポーツ選手の夢が叶わなかった自分には「座右の書」となった。(神奈川県・50代・男性) 「最後には真っ青な空が見えました!サッカーに疎くても十分楽しいし、むしろファンになります」 (兵庫県・20代・女性) 「サッカーを知り尽くした著者の感性が、あちこちに宿る素晴らしい作品」(奈良県・60代・男性)

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