2017年4月13日発売
夫婦にも親子にも恋人にも「裏」がある。女性4人が繰り広げる極限のサスペンス!千夏子…ブログに虚偽の「幸せな育児生活」を書くことが止められない主婦。結子…年下の夫とのセックスレスに悩む、アパレル店の店長。春花…ストレスで過食に走り、恋人との結婚だけに救いを求める保育士。柚季…優しい夫と娘に恵まれ、円満な家庭を築いているように見える主婦。それぞれの思惑が意外な形でリンクする時、絶望と希望の天秤が激しく揺れる
原因不明の奇病を患った兄は激痛に耐えかね、病院の窓から飛び降りて死んだ。兄の症状に納得がいかない妹の笹岡玲央は看護師から、義姉の真奈美が兄の腫れた足に巨大な蜘蛛を乗せていたと聞く。美しく聡明で献身的な義姉の「本当の顔」とは?玲央の幼なじみの天才毒物研究者・利根川由紀が調査に乗り出す!
事件解決に貢献したマリィに「あるもの」をおねだりされ、青くなる小山田刑事。一方、派手に活躍するマリィたちに、オカルト誌「マー」が目をつけた!二人の、そして八王子の未来はどうなる!?魔法使いマリィ、消えるー?シリーズ最高潮!ユーモアミステリーシリーズ第3弾。
捜査において、痛恨のミスを犯した警視庁捜査二課の第三知能犯捜査係(三知)は解体され、捜査員はそれぞれ所轄署に異動となった。その一人、目白署に配属された西澤は、万引き犯の話から詐欺事件の手がかりをつかむ。捜査を進めると、別の犯罪の影が見えてきた。それは、あまりにも非道な犯罪だった…。警察小説「ナンバー」シリーズ初の長編。
一度のミスが命取り。発言には細心の注意を払い、自分の居場所を確保するのに汲々とするーこれは小学校児童の話である。優等生の相原真帆は、良かれと思って取り組んだことが、まさかの結果となり、一気に侮蔑の対象へと転落する。周囲に踏みつけにされるつらい日々に、真帆は転校するしかなくなってしまう。新たなクラスでも“階級”の中でもがく真帆。勇気を奮って彼女が選び取ったポジションとは…。「傍観者」の罪もあぶり出す、問題作にして著者渾身の一作。
高校三年生になり、大学受験も意識しだした葵。不器用ながらも、ゆっくりと距離を縮めていく葵と清貴の前にある日、贋作師の円生が現れた。清貴に『白磁の香合』の鑑定を依頼した円生は、「本物だ」と言う清貴の言葉を否定して去っていく。それからしばらくして、円生は学校帰りの葵の前に現れた。間一髪で清貴が現れ事なきを得るが、その後、清貴は葵に別れを切り出す。二か月後、失意の底にいる葵に店長から電話が入った。「清貴が兵庫から帰ってきたんです」-大ヒット・キャラクター小説第7弾!
大人気シリーズ「京都寺町三条のホームズ」の公式読本が、ついに登場!これまでにシリーズに出てきた京都のスポットやグルメを清貴が案内する「舞台案内」、カラー写真でおくるスポット紹介、イラスト付きキャラクター紹介&誕生秘話、葵の誕生日パーティーの夜を描いた書き下ろし中編小説「バースデーの夜に」など、シリーズの魅力が満載!ファン必携の一冊です。
他人の嘘が分かる、不思議な力を持つ高校生、藤倉聖。だが、全ての人の嘘が分かるわけではない。分かるのは、好きになった人の嘘だけ。幼い頃から、大切に想う人たちからの嘘に苦しめられてきた聖は、もう誰も好きにならないよう、心を閉ざし生きてきた。だがそんなある日、聖は嘘とは無縁の明るく素直な転校生、二葉晴夏と出会ってしまいー。「誰かを好きになりたい、でも好きになったら…」嘘を憎む少年と、嘘をつかない少女がおくる切ない青春ストーリー。
上方の落語家・木の葉亭枝鴬の孫娘である梓は困惑していた。なぜなら祖父が数十年ぶりにとった弟子が、たぬきだったからだ。いくら人間に化けられるとはいえ、たぬきが落語家を目指すなんて聞いたこともない。こだぬきは代金を木の葉で支払ったり、飼い犬のクロに追い掛け回されたり、失敗ばかり。しかし、慣れない生活に戸惑いながらも落語家になるため一心不乱に頑張るこだぬきに、いつしか梓は心を打たれー。読めば心が温まる青春落語ものがたり。
はぐれ長屋の近くで、母子が三人の武士に襲われた。母子をかばい、三人と斬り合っている男が、長屋に越してきたばかりの安田十兵衛だと気付いた源九郎は、さっそく助太刀に入り、三人を追い払う。源九郎たちはその母子を、しばらく長屋で匿うことにしたが、ある日、大身旗本の家臣が長屋を訪れ、「母子の命を守って欲しい」と懇願してくる。大好評シリーズ第三十九弾!書き下ろし長編時代小説。
京橋の呉服屋「角屋」の四歳になる太吉が勾引され、二百両を要求する脅し文が投げ込まれた。角屋の内儀の証言から、武州浪人の矢崎新兵衛に疑いの目が向けられ、北町奉行所の同心らがその行方を追っていた。一方、矢崎の人柄を知る南町与力の結城半蔵は、勾引しに角屋の奉公人が絡んでいると睨み、探索を開始するが…。時代小説の名手が放つ、好評シリーズ第四弾。
最愛のひとは、父の仇だったー吉原での香競べの帰途、秘蔵の伽羅・黒影夜叉を狙って襲ってきた長谷川一馬と対決し、斬られたおりん。絶体絶命のところで真木野左内に救われるも、薄れゆく意識の中で嗅いだ左内の匂いは、おりんに残酷な事実を突き付けた。追い打ちをかけるように、突如おりんの目が見えなくなる。一方、市中では凶悪な企みが着々と進んでいた。江戸が香るシリーズ、完結!書き下ろし長編時代小説。