2017年4月24日発売
江戸っ子に人気を博した浮世絵。絵が好きで、絵を描くこと以外なにもできない絵師たちが、幕末から明治へと大きく時代が変わる中、西欧化の波に流され苦闘しながらも絵を描き続ける姿を描く長編書き下ろし小説。 文久元年(1861)春。大絵師・歌川国芳が死んだ。国芳の弟子である芳藤は、国芳の娘たちに代わって葬儀を取り仕切ることになり、弟弟子の月岡芳年、落合芳幾、かつては一門だった河鍋狂斎(暁斎)に手伝わせ無事に葬儀を済ませた。そこへ馴染みの版元・樋口屋がやってきて、国芳の追善絵を企画するから、絵師を誰にするかは一門で決めてくれ、と言われる。若頭のような立場の芳藤が引き受けるべきだと樋口屋は口を添えたが、暁斎に「あんたの絵には華がない」と言われ、愕然とするーー。 国芳が亡くなるまで傍で画塾を補佐し、人徳もあったが、才能のなさを誰よりも痛感していた芳藤。才能に恵まれながら神経症気味の自分をもてあましていた芳年。画才だけでなく、時代を敏感に察知し新しいものを取り入れるセンスもありながら、結局は己の才に溺れた芳幾。そして“画工”ではなく“アーティスト”たらんとした暁斎。4人の個性的な絵師たちを通して、死ぬまで絵筆をとろうとする絵師の執念と矜持に迫る力作。
大地神ガイアスによって、俺はVRMMORPG「ヴァルキュリア・クロニクル」の世界に飛ばされた。しかし、キャラのアバターは「ヴァルキュリア・クロニクル」ではなく、ダンジョン育成RPG「ダンジョン・シード」で作成したキャラクターだった。どうやら俺は、現実世界で死んでしまい、周回しまくった「ダンジョン・シード」で作ったダンジョンのデータとともにこの世界に転生したようだ。元の体はもう火葬されているから、気にいった女キャラは俺の情婦にする!そして、ダンジョン造って気楽な(爛れた)性…もとい生活を送ってやる!