2017年4月発売
砂漠に咲く水の都ナルマーンでは、王が魔族を使役して国を護っていた。ナルマーンの首都で泥棒の疑いをかけられた少年ハルーンが、命からがら辿り着いた塔には、一人の少女が閉じ込められていた。ハルーンは自分の名前もしらないというその不思議な少女を助けて塔を脱出、運良くとおりかかった翼船の女船長に助けられる。だがナルマーンの軍があとを追いかけてきたのだ。『妖怪の子預かります』シリーズの著者の異世界ファンタジイ。
オーストラリア推理作家協会賞受賞作 3人の若い女性の失踪事件を調べるシドニー州都警察の刑事フランクとエデン。手がかりは全員がある農場に滞在していたことだった。エデンはおとり捜査官として、80人ほどの犯罪者やならず者が働くその閉ざされたコミュニティに潜り込み、フランクは監視チームの指揮を執ることに。悪人を狩るためなら手段を選ばない美貌の女刑事による、危険と隣り合わせの潜入捜査の行方は──。訳者あとがき=冨田ひろみ
「あなた、父親になるのよ──」それを伝えたくて、わたしは単身ニューヨークからパリへ飛んだ。取材に行ったフリージャーナリストの夫の連絡が途絶えて十日あまり。夫からの手紙には、謎めいた写真が保存されたディスクが。ただの舞台美術家だったわたしは、異邦の地で一人、底知れぬ闇と対峙することに──。世界十六ヵ国で翻訳された、北欧ミステリの新女王のデビュー作! 訳者あとがき=久山葉子
「お馬鹿ファンタジスタ」「ネジの抜け落ちた規格外の頭脳を太い鉄筋でつなぎとめている男」……。白城一馬の変り者の先輩、藍須救武を評する言葉は数あれど、端的に言うならば、まさにこの言葉がふさわしい。すなわち「伝説の不良品」。普段はポンコツな藍須だが、自らの高校で、バイト先のタコ焼き屋で、事件を前にすると名探偵となる?! ミステリーズ!新人賞作家が贈る史上最高?のお馬鹿コンビによる新シリーズ開幕。 「不良品探偵、颯爽登場篇」 「夏休み怪奇特集、みんなでお寺の味噌擂り坊主篇」 「アルバイト番外地・死闘タコやきんちゃん篇」 「マグロの頭で警察署の見学篇」 「アリスとアイス。そして十月の三月ウサギ篇」
その異様な読後感から〈奇妙な味〉と呼ばれる、ジャンルを越境した不可思議な小説形式。本書には当代随一のアンソロジストが選んだ本邦初訳作5篇を含む12篇を収めた。死んだ母親からの晩餐の誘いに応じた兄妹の葛藤を描くファンタスティックな逸品「終わりの始まり」。美しい二頭の犬につきまとわれる孤独な主婦の不安と恐怖を綴った「銀の猟犬」など、多彩な味をご賞味あれ。 クリストファー・ファウラー「麻酔」 ハーヴィー・ジェイコブズ「バラと手袋」 キット・リード「お待ち」 フィリス・アイゼンシュタイン「終わりの始まり」 エドワード・ブライアント「ハイウェイ漂泊」 ケイト・ウィルヘルム「銀の猟犬」 シオドア・スタージョン「心臓」 フィリップ・ホセ・ファーマー「アケロンの大騒動」 ロバート・エイクマン「剣」 G・K・チェスタトン「怒りの歩道──悪夢」 ヒラリー・ベイリー「イズリントンの犬」 カール・エドワード・ワグナー「夜の夢見の川」
「帝をも超える真の王となる」と予言された平将門。一方、その友である貞盛は、「一族繁栄の礎になる」と言われたー。騒乱のさなか、将門は貞盛の父をやむなく自刃に追い込んでしまう。手を携え、夢の実現に向けて共に歩むはずだった二人の運命は…。坂東の地に平安をもたらし、都を目指すため、敢然と立ち上がる将門。心に哀しみを秘めつつ鬼神の如く闘う最強の士の姿を切々と描く歴史エンターテイメント。
我、昇竜たらんー。大和国を治せる筒井家で、その剛直さと胆力を認められた島左近清興は、若くして侍大将に取り立てられる。そんな中、梟雄・松永弾正久秀が大和に攻め入ってきた。次々に城を落とされ窮地に陥る筒井家にあって、左近は、松永勢を相手に獅子奮迅の働きをするが…。弱肉強食の時代に義を貫き、「三成に過ぎたるもの」と謳われた乱世の申し子・島左近の生き様を渾身の筆致で描いた長編小説。
人生、意気に感ずー。大和国の守護となった筒井家に、織田信長が明智光秀によって本能寺で討たれたとの一報が届く。去就を決しかねる筒井家で、静観を主張する島左近は、偵察に出た先で山伏を捕捉した。その山伏こそ、羽柴秀吉の奏者・石田三成だった…。なぜ、左近は三成に仕えることになったのか。秀吉の死を機に牙を剥き始める徳川家康。再び風雲急を告げる天下に、“いくさ人”島左近の真価が問われる!
エリート街道から一転、異世界の魔法少女に転生してしまった小橋川(エリィ・ゴールデン)。親友のアリアナと国外へと誘拐されたエリィだったが、誘拐犯であるポチャインスキーたちを見事撃破し、一路、グレイフナー王国への帰路を急いでいた。しかし、サンディとパンタ国の戦争が始まり、エリィたちは砂漠の街で立ち往生することになってしまいー。たこ焼き屋の開店に、ポイントカードの導入!?デブでブスの魔法少女に託されたのは、異世界の商店街の活性化だった。新感覚異世界ライフ第三弾!!「小説家になろう」最大のコンテスト第4回「ネット小説大賞」受賞作!
100人の日本人が女神を名乗る存在に異世界へと呼び出される。転移させられた彼らは、前の世界では決してありえない、特殊な能力を得ることになる。皆がそれぞれ有用といわれる戦闘系の力を得ていく中、神谷士道だけが、「奇術師」という非戦闘系の残念な能力を授かることにー。ハズレの烙印を押された男が強者としてのし上がっていく「小説家になろう」発、異世界成り上がりファンタジー。
ダンたちは、進化したアリたちの力で、Aランクパーティーの『緋色の牙』を含む、ダンジョン攻略部隊を全滅させることに成功した。だが、平穏な時は長くは続かない。炎竜王がフィリオーネたちの故郷・妖精の里を襲ったのだ。涙を流すフィリオーネの姿を見て、ダンはダンジョンの力を使って炎竜王を撃退することを決意する。アリたちだけでドラゴンを倒すことはできるのか!?-「小説家になろう」発、大人気ダンジョン運営ファンタジー第二弾!WEB版から大幅加筆修正!
竜淵の里で過去の勇者の悲劇を知り、自分たちの存在を受け入れてくれる場所を作ることを決意した孝弘は、新たな仲間・ロビビアとともにディオスピロの街へと戻った。すると、宿の前でばったりシランの伯母・リアに出くわす。リアは、村がモンスターの被害に遭っており、その陳情のために街へと出て来たところだった。孝弘はその討伐を引き受けて開拓村を訪ねたが、そこでシランが異変をきたし…!?-「小説家になろう」発、異世界ファンタジー待望の第九弾!書き下ろしパートを多数収録!
ミュージクルを発った薫とアリシアは、偶然出会ったビスタ島の領主ダルクに頼まれ、しばらくの間、島の治療師を務めることとなった。しかし、ダルクは近くの街を治せる貴族たちに目をつけられ、嫌がらせを受けていた。さらに亜人たちの間に謎の病気が流行り始め…。「小説家になろう」発、異世界医療ファンタジー。
地中海の公国の君主ルチアーノと2年ぶりに再会したとき、リサはわが目を疑った。ベッドの相手でしかなかった私に、今さらなんの用が?厚かましくも、ルチアーノはリサをまた誘惑する気でいた。そして怒りを覚えながらも…彼女は一夜をともにしてしまう。しかし関係をやり直す気どころか、彼は許嫁である隣国の王女と結婚する前に、リサと楽しみたかっただけだった。なんて傲慢な人。涙ながらに、リサは彼を追い出す。だが彼女の妊娠を知るなり、ルチアーノはふたたび現れた。