2017年5月24日発売
比南子はスローガン「会いに行ける市長」を掲げる宍戸市長の秘書だ。しかし兜市は財政難で、市民の小さな願いごとを叶える余裕はない。そんな兜市では、夜になると市民の悩みを解決するピエロが現れる。大学生の稜が「就職、したいです」とピエロに相談すると、稜はピエロの助手に採用された。迷子の犬捜しから、台風、汚職、財政難まで、次々と襲いくる危機に市長とピエロは立ち向かう!
「犯人は私ですね、間違いなく」事件現場は、ある屋敷の密室ー遺体の隣で血まみれの凶器を握りしめて眠っているのを発見されたのはあろうことか、忘却探偵こと掟上今日子だった。しかし逮捕された彼女は、すでに事件の記憶を失っていて…?捜査にあたるは“冤罪製造機”の異名をとる強面警部・日怠井。忘却探偵の専門家として駆けつけた厄介は、今日子さんの無実を証明できるのか?逆転の推理劇、開幕!
「母親の失明の原因を知りたくないか」ある日、雑誌記者の矢島から不穏な誘いを受けた生稲怜花。東大阪で居酒屋「二歩」を営む育ての父・誠一、母の怜子と3人で明るく暮らしていた彼女に戦慄が走る。10年前、高熱で生死の境をさまよった母は、入院先の病院で新薬を処方され、なんとか一命を取り留めたものの、視力を失ってしまったのだ。-お母ちゃんの目が見えへんようになったんは、新薬のせい?原因は副作用なのか、医療ミスなのか。閉ざした過去と向き合い、真相を追う怜花だったが…。
あなたとミステリーの架け橋になる、どこから読んでもハズレなしのアンソロジー。選び抜かれた“最強”の短編ミステリー11本がこの一冊に!!日本推理作家協会賞短編部門受賞作。薬丸岳『黄昏』収録。
家にも学校にも居場所がない12歳の少年、ボビー・ヌスク。彼はある日、2人暮らしの母娘に出会う。母親が働く図書館トラックのたくさんの本に、ボビーはたちまち夢中になった。1冊読むごとに、目の前に世界がどんどん広がっていくのを感じる。だが、平穏は続かない。いじめっ子への仕返しが警察沙汰になったのだ。ボビーたちは図書館トラックに乗って町を離れ、未知の土地を駆けめぐる!数々の文学賞に輝く気鋭作家による少年の成長物語!