2017年7月18日発売
サハラ砂漠に不時着した孤独な飛行士と、“ほんとうのこと”しか知りたがらない純粋な星の王子さまとのふれあいを描いた永遠の名作。一九五三年以来、半世紀を超えて、日本じゅうの読者を魅了してきた、内藤濯氏による歴史的名訳。『星の王子さま』のスタンダード。
ドラゴン討伐を終えた日下部虎次。新たに仲間になった剣崎円花と共に、オーガス勇国の中心地レメアルへ上陸する。到着後、虎次達は図書館での調査班と街中での情報収集班に分かれて行動する。普段は冷静沈着な円花だったが、蔵書の山を見ると目の色が変わる。あまりの変貌ぶりに驚きと呆れを抑えきれない虎次と莉依。やがて探している日本人、八重樫愛果が城にいるという情報が入る。そんな中、レメアルのオーガス城で、勇王ロメルの演説が始まる。それはオーガス全域において催される勇王祭の開催演説だった。虎次達には関係のないことだった、その時までは。勇王ロメルの傍らには、ある日本人が立っていたのだー。
ゼフェカの企みにより、十年の蟠りが噴出したグラース国とブルドゥス国。軍士の大規模な離反が現実となってしまった中、カズキは偽黒スヤマの侍女としてお茶会に付き添っていた。ゼフェカがそばを離れたこの好機に、少しでもスヤマから情報を得ようと、イヴァルとヒューハと共におしゃべりに花を咲かせてスヤマの動揺を誘う。そんな中、会場内に一人の男が現れ、カズキに同行を願い出る。知らない男に警戒するカズキだが、男の正体を知って一気に警戒を解く。男は問う。「異世界人の目から見て、この国はどう見える」と。カズキは、その質問にこう答えたー。
人々の大きな夢と希望を集め、郊外に開発された巨大な人工の町ー若葉ニュータウン。高度経済成長、バブル景気、震災、そしてすぐそこの未来まで…。1971年から2021年までの10年ごとをニュータウンの住人たちの視点で紡ぐ、全六編の連作短編集!
月島前線企画に持ち込まれた、既解決事件。孤島に渡った六人が全員死体で発見されたが、当人たちによって撮影された、渡島から全員死亡までの克明な録画テープが残っていた。何が起こったかはほぼ明確だ。警察はすでに手を引いている。ところが、依頼人は不満のようだ。真実が映っていなかったのか、あるいは嘘が映されていたのかー。目を眩ませる膨大な記録と、悲喜劇的な顛末。事件の背景に浮かび上がる、意外な真相とは!?
警察小説にニューヒロインあらわる!二児の母親でありながら、横浜、川崎の歓楽街を股にかけ、色と欲にまみれた犯罪者を取り締まる、神奈川県警生活安全部のエース・真下霧生。盛り場で起こる、青少年の絡む事件、謎めいた殺人事件には必ず駆り出される遊軍のような存在だ。神奈川県警本部の将来を担う二人の警察官を前夫に持つ(それぞれのあいだに子供が一人ずつ)ことが災いして、扱いに困られているのかもしれない。いや、恋愛体質が過ぎるからかも…。捜査能力と推理力(と美貌)を駆使して、真犯人を追いつめろ。軽快かつ濃密な本格推理警察小説!
眠りから覚めるたびに別人になってしまう。年齢も性別もバラバラ、つながりがあるのかどうかもわからない。そもそも、「俺」はいったい誰なんだー?事態の打開を試みる俺は、「カップル連続惨殺事件」についての週刊誌の記事に猛烈にひきつけられる。俺がこの事件に関係している?事件について調べ始めた俺は、何者かに襲われて…。傑作ジェットコースター・エンターテインメント!!
小市航太は瀬戸内海に浮かぶ五木島の分校に通う高校三年生。球技部を引退した航太は、ひょんなことから俳句甲子園出場を目指す日向子のメンバー探しを手伝うことになる。メンバー五人が揃い、本格的に俳句甲子園出場を目指すため動き始めたある日、航太の祖母が倒れてしまい…。島で生まれ育った少年少女たちが俳句甲子園に新風を巻き起こす!
笑子は、20年前に知り合い、家族の反対をおして同棲するが、何度も浮気される。加寿枝は、高校時代に振られるが、職場で再会し、密かに慕いながら別の男と見合いする。史子は、バイト先で知り合い、家出後、彼の家に転がり込んでルームメイトとなる。佑菜は、入院中に声をかけられ、退院後に旨いうなぎ屋に連れて行ってもらう。ともえは、妹として育つが、実は兄ではなかった事実を中学の時に知らされる。「権藤佑市」をめぐる女たち。鰻屋「まつむら」を舞台に、ひとりの男がつなぐ五人の女たち。甘辛連作短編集。
これは、のちの天下人たちが、まだくすぶっていた頃の物語ー光秀(45)人生後半戦にしていまだ牢人暮らし。このまま終わるのか?秀吉(24)こき使われても全く出世の目なし。信長を裏切る気満々。家康(19)若くしてすでに苦労人。今川軍の雇われ城主。信長(27)謀反、暗殺、隣の大大名今川義元の脅威で常にキレ気味。天を味方にし、運を引き寄せた鬼才たちの「青春」。痛快!戦国喜劇。名将たちの夜明け前。「四人」シリーズ第4弾。