2017年7月27日発売
いにしえのゲルマン人が育んだ、豊饒なる古典世界への扉を開く。古きゲルマン神話を伝える詩篇「エッダ」では、万物の父オーディン、槌をふるう雷神トール、ひねくれ者ロキといった神々と英雄たちが躍動する。欧州の初期中世文学に冠たる散文芸術「サガ」は、アイスランドの人々の生活や信仰、ヴァイキングの冒険などを生き生きと描く。日本における古北欧文学研究の第一人者が、古典のエッセンスを広く知らしめた名著。
白ネズミのエマラインがエミリの部屋の壁穴に越してきた。ふたり(?)の密やかな“文通”がはじまる。「私は誰でもない!-あなたは誰?」とエミリが書いた。エマラインは返事を出し、詩を書いてみた。おどろいたことに、それはエミリに新たなインスピレーションをあたえた。誰にも会わず、どこへも出かけないこの詩人に。…エマラインの目を通して、19世紀アメリカの偉大な詩人の魅力あふれる世界が、私たちのまえに開かれる。エミリの詩12篇はすべて長田弘の新訳。エマラインの詩7篇も“デビュー”する。
「乙志上」(巻四〜巻一〇の目次は省略) 巻一:更生佛 臭鬼 莊君平 仙弈 蟹山 佐命功臣 變古獄 俠婦人 食牛夢戒 羊冤 趙子顯夢 夢讀異書 李三英詩 小郗先生 巻二:樹中甕 宜興民 蔣教授 陳氏女 張夢孫 人化犬 張十妻 承天寺 文三官人 莫小孺人 呉圻夢 趙士コウ 巻三:蛙乞命 舟人王貴 興元鍾誌 賀州道人 陳述古女詩 韓蘄王誅盜 陽大明 ほか 論考:『夷堅志』自序に見える編集者洪邁の態度(福田知可志)