2017年7月4日発売
新世紀最初の日食。世界中の人々が黒い太陽から放たれるフレアに見とれていたそのとき、巨大地震が太平洋全域を襲う。中部太平洋で沈没船探査をしていたジャックのもとには米海軍からの救援要請が届いた。米大統領を乗せたエアフォース・ワンが太平洋上空で姿を消したのだ。軍に遺恨のあるジャックは渋りながらも捜索に乗り出す。一方そのころ人類学者のカレンは与那国島沖に沈むという“ドラゴン”と呼ばれる遺跡へ向かっていた。そこで彼女が目にしたのは地震で隆起した古代都市だった!
サルベージ船“ディープ・ファゾム”を駆ってエアフォース・ワンの捜索に乗り出したジャックだったが、海中では正体不明の物体と“力”が彼を待ち受けていた。これはいったい?大地震や大統領専用機の失踪に関連があるのか?一方カレンは沖縄の遺跡で、別のさらに大きな存在があることを示唆する証拠を手に入れる。そして太平洋上では、アメリカと中国がいまにも核戦争の惨劇へと突き進もうと策動していた…。業師ロリンズの筆が最高速度で爆走するアクション・アドベンチャー巨編!
パラノーマル・ロマンス“超能力者=動物に変身する種族”シリーズ第13弾!“アロー部隊”に所属する瞬間移動者のヴァシックは、暗殺者としての過酷な任務を果たすなか、いつしか死の安らぎを望むようになっていた。そんな彼に、実験のため集められた共感能力者たちの護衛という新たな任務が与えられる。ヴァシックが担当することになったアイビーは、能力の高まりのせいで再度の条件づけを経験しながらも自我を保ってみせた強い女性だった。その輝きに触れて、彼の凍てついた心は溶け始める。
“サイネット”をむしばみ壊滅的な被害を引き起こす感染。それを食いとめる鍵が、共感能力者たちの封じ込められていた能力にあることが改めて確認され、“アロー部隊”のメンバーとEサイたちは、感染の影響で生じる大規模な集団発症事件と“サイネット”崩壊の危機に力を合わせて立ち向かう。命を懸けた作戦のなかで、ヴァシックとアイビーはその精神的な絆をしだいに深めてゆくが、一方でアイビーはヴァシックの身体に生命に関わる問題が潜んでいることを知る…巻末には特別短編を収録!