2017年9月発売
あっちもこっちも不完全。そんなあなたが愛おしい。傷んだ心に効く8つのエール! 短編の名手の本領発揮! 幸せなはずの新婚生活で摂食障害がぶり返した。原因不明の病に、たった一人で向き合う直子を照らすのは(表題作)。DV男から幼い娘を守るため、平凡な母親がボクサーに。生きる力湧き上る大人のスポ根小説(「ヒット・アンド・アウェイ」)。短編小説の名手が、ありふれた日常に訪れる奇跡のような一瞬を描く。名付けようのない苦しみを抱えた現代人の心を解き放つ、花も実もある 8 つのエール。
『MASTERキートン』を手がけた漫画界のカリスマが描く、ノンストップミステリ! 邪馬台国最大の謎、封印された誘拐事件。創作中に姿を消したホラーの鬼才を捜してほしい。その依頼が全ての始まりだった。邪馬台国最大の謎に挑み、最後の“女帝”漫画家を復活させる。映画マニアの少年を救い、忌まわしき過去の事件を陽光のもとに──。傍若無人にして博覧強記、編集者醍醐真司が迫りくる難題を知識と推理で怒濤のように解決してゆく。漫画界のカリスマにしか描けない、唯一無二のミステリ。『黄泉眠る森』改題。
秀吉軍15万VS籠城方3千。戦国最大の「奥州仕置き」に迫る歴史長編。小田原の北条氏を滅ぼし、天下統一の総仕上げとして奥州北端の九戸城を囲んだ秀吉軍。その兵力はなんと15万。わずか 3 千の城兵を相手に何故かほどの大軍を擁するのか。その真意に気づいた城主九戸政実は、秀吉軍の謀略を逆手に取り罠をしかける。あとは雪深い冬を待つのみーー。跳梁する間者、飛び交う密書、疑心暗鬼、そして裏切り。戦国最後にして最大の謀略「奥州仕置き」を描く歴史長編。
どこまでも飛んで行ける。想像力の翼があればー。23世紀初頭、一人の研究者があるマシーンを発明した。それは人類の“願い”を叶えてくれる、神のような装置だった。彼の孫・ワタルはマシーンの試運転のために自分の願いを口にしたが…。文明とは、私たちの犯した過ちなのか。未来は閉ざされてしまうのか。爆笑問題・太田がいちばん描きたかった世界がここにある。類稀なる長編小説!
刀の目利きと研ぎで生計を助け、腕が立つが出世には無関心の下級旗本・関口平九郎。世間の噂に敏感な、お調子者の質屋の若旦那・万寿屋卯之吉。世間を冷めた眼で見る、はぐれ狼の同心・深尾左門。同じ常磐津の師匠のもとに通う、身分や生い立ち、暮らしも違う三人の男が、それぞれの立場、特技を生かし、江戸の市井で起こる事件を人情味あふれる方法で解決する、書き下ろし連作時代小説四編。
仏と呼ばれる元同心、その心には鬼も棲む。「慶次郎縁側日記」シリーズ全17作の魅力を一冊に! 自らの心に巣くう鬼をねじ伏せ、涙に暮れる弱き者らを情けで支える元腕利き同心・森口慶次郎。最愛の娘の死が与えた底知れぬ葛藤と哀しみを経て「仏の慶次郎」を生み出した記念碑的名編「その夜の雪」を始め、名作「峠」などシリ -ズ全十七作品から名うての読み手が傑作を精選。テレビドラマ版を彩った名優のインタビューや全作品解題も交え、この一冊で「慶次郎縁側日記」の世界に浸る特別編。
認知症 介護離職 孤独な世話。恋人もキャリアも失った。母のせいでーー。圧倒的な現実の果てに、ほのかな希望がにじむ共感の話題作! あなたは、そこまでして私の人生を邪魔したかったのーー。認知症の母を介護するために恋人と別れ、仕事のキャリアも諦めた直美。孤独死した父への悔恨に苛まれる頼子。糖尿病の母に腎臓を提供すべきか苦悩する慧子。老親の呪縛から逃れるすべもなく、周囲からも当てにされ、一人重い現実と格闘する我慢強い長女たち。その言葉にならない胸中と微かな希望を描き、圧倒的な共感を呼んだ傑作。
音楽の神(オルフェウス)が少年に舞い降りた。「アホジュン」は私達の想像を超えた、特別な世界に住んでいる。感動の青春小説。僕にしか、聞こえない音があるんだ。学校中にアホジュンと見下される少年ジュン。密かに作曲家を志す同級生トク。学校ではない、特別な世界で二人を げたのは、至上の音色を持つトクのギター〈エイプリル〉だった。穏やかな日々の最中降りかかる暴力。反発したトクは完璧な曲を書き、ジュンに歌わせることで雪辱を果たそうとするが……。眩い色彩、瑞々しい旋律。音楽に愛された二人の日々に胸焦がす、祝祭的青春小説。
嵐に閉された異人館で、「名残の会」と称する奇妙な宴が始まった。館の主は謎めいた絵を所蔵する氷神公一。招かれたのは画家に縁のある6人の男女ー。次々と殺されていく招待客たち。絵の下層には、なぜか死んだ者が描かれていた。縊られた姿もそのままに。絵は死を予言しているのか。絵画見立てデスゲームの真相とは。使用人探偵ツユリシズカの推理が冴える本格ミステリー。
ダーク・ピットシリーズ最新刊! キューバに、異変あり。カリブ海に謎の「死の海域 」発生! 探査するピットに容赦ない襲撃が。カリブ海に突如“死の海域”が発生した。拡大していく謎の汚染の原因を突き止めるため、ダーク・ピットはカストロ議長の死去により不穏な空気が漂うキューバへと向かった。一方、息子のダークと娘のサマーはメキシコの洞穴で潜水中に、アステカ文明の遺物の写本を発見。そこには財宝の在処を示す石板の存在が記されていた。その行方を追う彼らは次々に襲撃を受けて─シリーズ最新刊!
ダーク・ピットシリーズ最新刊! カリブ海低、脱出不能。アステカの財宝を追うピットの子たち。赤い国の狂気が、親子を追い詰める! 海底の水銀汚染を追う父親。アステカの石板を探す息子と娘。親子は合流してハバナ沖で調査を開始した。だが、深海に潜ったピットとサマーは拉致され、ダークらが乗り組む船も制圧されてしまう。懸命の脱出を図る彼らの前に姿を現したのはキューバの権力闘争が絡んだ黒い陰謀だった。果たして極限の危機を打開できるのか。そして財宝の在処は……掌の汗が乾く間のない海洋冒険サスペンス!
グランプリ・レースの轟音につつまれるモナコ公国で恐るべき事件が発生した。国際銀行のシステムに何者かが侵入し、多額の資金が消失したのだ。世界の巨悪と戦ってきた現代の騎士カブリーヨたちも、自社の巨額な預金が行方不明になってしまう 。事件の解明に乗りだした彼らは、銀行の頭取が逃走し、その途中で事故死していたことを知る。当初は、この頭取が犯人と思われたが、カブリーヨは疑念をいだく。この裏には、強大な黒幕がいる……。海洋冒険小説の王者、クライブ・カッスラー 最新刊!
国際銀行への破壊工作を追うカブリーヨと乗組員たちの前に、モナコの港に停泊していたあやしい船の存在が浮かびあがる。ロシアの大富豪が所有する巨大クルーザー。しかしその正体は、カブリーヨたちのオレゴン号をもしのぐほどの戦闘力を持つハイテク艤装船だった! 操るのは、危険な復讐心を秘めた元軍人。彼は天才ハッカーの娘とともに世界を壊滅させる戦慄の陰謀を画策していた。それを阻止するカギは、ナポレオンの秘宝ーー歴史の謎を秘め、暴虐の海に展開するオレゴン号の壮絶な死闘。
モンタナの牧場育ちのボウディン・ロングボウは、家族4世代で観光牧場を発展させた一大リゾート施設を経営している。3年ぶりに再会を果たした初恋相手のカルが牧場で働くことになり、彼の変わらぬ優しさを懐かしく、そして頼もしく感じながら、しずかに恋心を再燃させていた。そんなある日、女性従業員のジーンが殺害され、近隣の女性も行方不明になった末に死体で発見される。保安官助手のクリントックは、学生時代にカルと衝突した個人的な憎しみから彼を犯人に仕立てようとするが…。
互いの気持ちを確かめ合い、愛情を深めてゆくボウディンとカル。このまま穏やかな日々が続くかに思われたが、ある夜、失踪したと聞かされていたおばのアリスが、牧場の近くで瀕死の状態で発見される。じつはアリスは家出をしたあと何者かに誘拐されており、その家から命からがら逃げ出していたのだった。三十年近くも彼女を監禁し、支配し続けた「サー」とは一体何者なのか?この事件をきっかけに、一連の不可解な殺人事件の真相が明らかになる。息を呑むロマンティック・サスペンス!
世界も家族も嘘だったーー 巨大ドームの中で生まれ育った少年と少女の、真実を勝ち取る戦いが、今、始まる。 「絶対に行きたい場所があるんだ。今は存在しない湖、アラル海」 将来的な火星移住を見据えて始まった、疑似的テラフォーミング実験「スフィア計画」。十数万単位で選抜された住人が超巨大ドームで30年暮らすその実験が終了が、残り10年と迫っていた。そんな中、突然ドームが、外の世界からの情報が断絶する異常事態に陥る。長期化する断絶で孤立する住人。次々に起こる不可解な事件。低下する酸素濃度、暗躍する謎の集団……いったい外では何が起こっているのか? 思いもよらない形で事件に巻き込まれた高校生・拓真は、家族さえ信じられなくなった孤独の中、真実を知るために動き始めるが……。 管理された世界に抗う少年と少女が、戦いの末に選んだ道とは? 自由の価値と幸福の意味を問う、衝撃の問題作! プロローグ 一章 光子(フォトン)の日 二章 断絶 三章 外へ エピローグ
26歳の守は地方都市の社会福祉事務所で、生活保護受給者(ケース)のもとを回るケースワーカーとして働いていた。曲者ぞろいのケースを相手に忙殺されていたその夏、守は同僚が生活保護の打ち切りをチラつかせ、ケースである22歳の女性に肉体関係を迫っていることを知る。真相を確かめるために守は女性のもとを訪ねるが、やがて脅迫事件は形を変え、社会のドン底で暮らす人々を巻き込んでいく。生活保護を不正受給する小悪党、貧困にあえぐシングルマザー、東京進出をもくろむ地方ヤクザ。負のスパイラルは加速し、ついには凄絶な悲劇へと突き進むーー。
15か国で翻訳。大傑作サイコ・スリラー! 「わたしがここへ来たのは、なくした自分の欠片を、ここに置き去りにした自分の欠片を見つけるためだ。 それが見つかるのはここしかないと、わたしはずっと知っていた。」 デビュー作にして見事なページターナー! 2017年刊行直後、すぐに15か国で翻訳が決定! 読む者を釘付けにする、大傑作サイコ・スリラー!! (あらすじ) 3歳のとき、わたしは両親に捨てられた。 理由もわからず叔母の家に預けられ、肩身の狭い思いをしながら育った。 9歳のとき、6歳上の姉・エルと再会した。 直後、叔母はすぐに引っ越すとわたしに言った。エルに居場所を知られないようにするためだった。 だが、姉はすぐにわたしを見つけた。 午前2時。突然鳴り出した電話にイヤな予感がした。 エルからの電話だった。 6年のあいだ避け続け、23回も番号を変え、引っ越しまでしたのに、エルはまた易々とわたしを見つけた。 エルは、母親が死んだことをわたしに告げた。 29年ぶりに帰ったスコットランドの生家は、広々とした敷地をそなえた大邸宅だった。 だが、再会した父親がわたしに放ったのは「おまえは来るべきじゃなかった」という一言だった‥‥。