2018年1月12日発売
「ぼくに話すべきことがあるんじゃないか?」 イタリア人実業家で元婚約者のダンテに迫られ、 ジャスティナはもう逃げられないことを悟った。 9カ月前のあの夜、二人はたがいに激しく求めあった。 身分差を理由に彼の親族から疎まれて破局した過去も忘れ、 最後の一夜のつもりで、ジャスティナは自らを捧げたのだ。 彼の子を身ごもってしまうとは、思いも寄らなかったーー。 妊娠を知って追ってきたダンテの目は怒りに燃えている。 なのに彼は臨月の彼女に熱く口づけし、お腹を優しく撫でる。 まだ愛していることを悟られまいと、ジャスティナは抗うが……。 長年ロマンスの第一線を走り続ける人気作家S・ケンドリック。妊娠をきっかけにした復活愛を描く今作には、印象的な台詞があります。「愛は死んだとばかり思っていたがーー」に続く、ヒーローの感動的な告白をお見逃しなきよう。感涙必至です。
ソレルは24歳だが、いまだ男性恐怖症で恋愛にも怯えている。少女のころ見てしまった場面に恐怖心を植えつけられたのだ。あるとき、遠縁に当たるヴァルが英国を訪れるという報せがあり、ソレルが滞在中の彼女の世話をすることになった。宿泊先はウェールズにある古いコテージ。彼女とは初対面だが、滞在を心地よいものにしてあげたい、とソレルは思っていた。ところが、現れたヴァルはなんと十も年上の男性だったばかりか、成功した実業家らしく、ハンサムでいかにも世慣れたふうだ。運悪く、その日から猛吹雪に襲われコテージは停電。ソレルはヴァルと二人きりで、暗闇に閉じ込められてしまい…。
大企業で働くアンドレアは、ある日突然の呼び出しを受けた。若くしてこの企業帝国を率いる伝説的人物、ガブリエル・クルスに。そして彼と対面を果たしたとたん、あやうく気を失いかけた。5年前、恋に落ちたスペイン人男性に瓜二つだったのだ。でも名前が違う。それに、彼は貧しい放浪生活を送っていた…まさか、あのときの彼は億万長者という素性を偽っていたの?それなら、逃げなければー!あの秘密を知られる前に。ガブリエルの前から姿を消そうとしたアンドレアだったが、自宅まで追ってきた彼に、見られてしまう。まだあどけない、だが彼にそっくりの、4歳の男の子を。