2018年2月13日発売
女人追憶 1女人追憶 1
主人公の宮崎真吾は戦時下の中学生。いとこ千鶴との性的な戯れに心揺らす一方、幼なじみの妙子にも熱い恋心を抱き、悶々とした日々を送っていた。-徐々に性に目覚めていく真吾。戦中から戦後へ、時代や価値観が急変していく中にあって変わらぬ男と女、愛と性の営み。自然が匂い立つような風土の中で、未知なる世界へ踏み出す少年の性や心情を丁寧に描いた、著者代表作ともいえる青春大河ロマン待望の復活。
女人追憶 2女人追憶 2
模索する大人への道。新たな官能の世界へ。 路子の“実験”に協力するかたちで初体験を済ませた真吾は、恋人である妙子とも結ばれ、妙子に一層の愛しさを募らせていく。 昭和二十三年、学制改正に伴い真吾は新制高校二年になり、妙子は女学校を卒業。妙子には卒業を機にいくつもの縁談が持ち込まれるようになる。 そんな折、戦時中に真吾に強烈な体験をさせた、いとこの千鶴が結婚することになり、家を訪ねてくる。“心にもからだにも、魔性の生きものを飼っているにちがいない”、千鶴は真吾を未経験者であると思い込み、自分が最初の女になりたいと思っていた。 念願を遂げた千鶴は、妙子と親密になるよう真吾に助言する。その後、ひょんなことから旧家の娘で出戻りの小菊と妖しい一夜を過ごすが、わずか六日後に小菊が出奔。さまざまな噂が飛び交うなか、ふいに戻ってきた小菊は、なぜか妙子に接近する。 新しい時代の到来とともに、押し寄せてくる「自由」の波。そんななか、大人への道を模索しつづける少年の愛と心。読む者を惹きつけて止まない、青春官能小説。
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