2018年4月11日発売
“あなたはいま幸せですか?”と問われたらなんと答えよう。幸せな人もそうでない人も、しばしショーペンハウアーの言葉に耳を傾けてみよう。“人間が幸福になることは難しい。しかし、出来る限り楽しく生きる術はある。”著者は63歳まで全くの無名。17歳で父親を亡くし、母親に見捨てられ、出版した本はすべて絶版。地位も名誉もない、それでも幸福になれると言い切った天才哲学者。読むと幸せになれる一冊!
師・親鸞の教えを聞き書きし『歎異抄』をまとめた唯円。末法思想に包まれた1200年代の日本に、ただただ阿弥陀の言葉を伝えるために、縦横無尽に巡る元気坊主・唯円の活躍を楽しみつつ、親鸞の有名な言葉「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」の深い深い意味に、あらためて耳を傾けよう!
資本主義が発展した理由を教えよう。カネを使うことによって資本主義はぐんぐん伸びた。無駄に贅沢に!お金を使おう!大社会学者マックス・ウェーバーの最大のライバル、ゾンバルトの代表作『恋愛と贅沢と資本主義』。フランス革命前後のフランスを舞台に、繰り広げられる贅沢と奢侈。あるときは女子の気を引くために。あるときはライバルよりきっぷの良いところを見せるためにー。無駄遣いが何を産んだのかを、解き明かす!
貧しさ故に高利貸しの老婆を殺し、その金品を盗んだ苦学生・ラスコーリニコフ。彼が編み出した天才的な理論は、彼を高らかな成功へと導くはずだった。だが彼の犯したちょっとしたミスは、捜査を担当する予審判事の追及をゆるす事になる。聖女・ソーニャと出会い、予想もできなかった自身の良心の呵責に苦しむラスコーリニコフ。哲学書であり、ミステリーであり、恋愛小説。ドストエフスキーによって描かれた傑作長編を超一級のエンタテインメントとしてまんが化!
19世紀のイギリス。牧歌的な風景の広がる田舎町の三人の若者。そのうちの一人が作った小さな工場が、資本主義の発展と軌を一にして、大きな嵐を巻き起こしていく。相対剰余価値、絶対的剰余価値、労働者の疎外、搾取ー。資本論の基本的なテクニカルタームの意味を、胸を打つ恋物語とともにわかりやすく描く。「健康・教育・希望」を得るには金が要る資本主義社会。資本家は神なのか?現代まで続くマルクスの問題提起。
「忠臣蔵」の赤穂浪士の処遇に困った幕府が頼った知恵袋・荻生徂徠の出した意見書『政談』。その内容は悪魔的な統治術であり、その存在は門外不出とされ、幕府倒壊後まで世に明らかにされることはなかった。2055年、人口減少、産業衰退の危機に直面した日本が取った選択は、完全無欠のコンピュータ“SORAI”に政策を委ねることだった。「同業者は同じ場所に住むこと」、「無職の禁止」等、驚きの施策の数々に翻弄される青年ミュージシャンの恋の行方は?人間存在の根幹に迫る近未来SF仕立ての儒学!