2018年4月19日発売
昭和の初め、人文地理学の研究者、秋野は南九州の遅島へ赴く。かつて修験道の霊山があったその島は、豊かで変化に富んだ自然の中に、無残にかき消された人びとの祈りの跡を抱いて、彼の心を捉えて離さない。そして、地図に残された「海うそ」ということば…。五十年後、再び遅島を訪れた秋野が見たものはー。
閉園が決まった遊園地『星が丘ハイランドパーク』の最後の一日。中学生の団体、年の離れたカップル、親子連れや老人夫婦らが、さまざまな思いを胸にハイランドを訪れる。二度と会えない相手との別れ際に、かけるべき言葉とは?22人の喜怒哀楽が、溢れて混ざって打ち上がる。
突然の入院、離婚、介護費用。心配ごとは数あれど、前を向いて生きていたい。女の人生、どう貯めて、どう使う? 70代、50代、30代、20代の御厨家の3代にわたる女性たちの節約ストーリー。 【目次】 第1話 三千円の使いかた 第2話 七十歳のハローワーク 第3話 目指せ、貯金一千万 第4話 費用対効果 第5話 熟年離婚の経済学 第6話 節約家の人々
長野の山奥で起こった住民消失事件。それを解決するため派遣された陸上自衛隊特殊部隊サイレント・コアの土門康平一佐は、その現場でひとりの少女を保護する。彼女の体内には見たこともないメモリ機器が埋め込まれており、そこには動画データがーこの世界にはもういない人物から、司馬と姜を名指しして「自分たちを助けてほしい。われわれが全滅したら、この被害は拡大するだろう」というメッセージが記憶されていた。検証を重ねた結果、土門は最強コマンド・司馬は残し、原田&姜小隊を連れ、“彼”の救出を決意するが…?
秘密の力で謎を解き明かすプチミステリー ある事件をきっかけに不思議な力にめざめた蕾は、バイト先の花屋「ゆめゆめ」で、その力を使ってフローラル王子こと店員の咲人と、訪れるお客様の悩みや事件を解決する日々を過ごしていた。 バイトを始めて数ヶ月、季節はクリスマス、年末年始、バレンタインと、花屋にとっても恋人たちにとってもイベント目白押しの日々だが、ついに二人の関係にも変化が・・・。 読めばほっこりした気持ちになれる不思議なシリーズ、これにて完結!? プロローグ 夢見るツボミ 旅立つ君とフウセンカズラ 双子とスイフヨウ クリスマスとポインセチア 初詣とツバキ バレンタインとラナンキュラス 四ツ葉探しとシロツメクサ 蕾と胸の花 エピローグ 夢見る花屋 あとがき
人間だけでなく妖(あやかし)の相談も受けている、不思議な不動産屋に勤める亜子は、様々な妖のニーズに応えるために「あやかしシェアハウス」を設立することを思いつく。 キツネ顔の社長・幸吉や人面犬、狸の妖に手伝ってもらいながら、奮闘する亜子だったが、とある事件をきっかけに疫病神に取り付かれて…。 こっそり人と妖が共存する町の、不思議な不動産屋ストーリー! はじまり神がかり 迷えるものたちの家探し 持ちつ持たれつ輪になって 世界の片隅ルームシェア 古都めぐり、めぐる縁 あとがき