2018年7月26日発売
蹴爪蹴爪
「蹴爪」闘鶏場で胴元を務める父親が、悪魔から村を守る祠をつくる責任者となった日から、ベニグノの周囲は少しずつ変わり始めた。幼なじみのグレッツェンの大切な鶏が殺され、島で殺人事件が起こり、地震で祠が倒壊しー。東南アジアの島の少年を襲う熱くて不穏な暴力を描いた傑作。「クイーンズ・ロード・フィールド」13歳で出会ったぼくたちは26年間、いつも地元のサッカーチームを応援するためにスタジアムに通ってきた。苦難を抱えた3人と一緒にいるため、ぼくは嘘をつき続けているー。甘酸っぱくてやるせなくて、でも忘れたくない、ヨーロッパの島で巻き起こる青春小説。
大人は泣かないと思っていた大人は泣かないと思っていた
時田翼32歳、農協勤務。大酒呑みで不機嫌な父と二人暮らしで、趣味は休日の菓子作り。そんな翼の日常が、庭に現れた柚子泥棒との遭遇で動き出す──。人生が愛おしくなる、大人たちの「成長」小説。
セーヌ川の書店主セーヌ川の書店主
セーヌ川に浮かぶ船上で、悩める人々に本を“処方”する書店主ジャン・ペルデュ。しかし自身の心の傷は治せずにいた。20年前、恋人が彼の元を突然去ってからずっと、凍りついたままだ。だがある日、古い手紙をきっかけに、ペルデュは彼女の故郷プロヴァンスへ行く決意をする。書店主とスランプ中の青年作家、本と2匹の猫を乗せた船は、20年ぶりにうなりを上げたーフランスの美しい川と町を舞台に、いくつもの人生が輝く、世界的ベストセラー。
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